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福島さくら遊学舎で開催中の「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」は2016年10月2日まで!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑会場となった福島さくら遊学舎とは、かつて中学校だった建物。現在は福島ガイナックスのアニメーションミュージアムとして、常設展や企画展、ワークショップなど開催している

現在、福島民友新聞社主催で福島さくら遊学舎(福島ガイナックス)にて絶賛開催中の「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」も終了の2016年10月2日までラストスパート! これは福島が誇る「特撮の神様」円谷英二監督を原点として、そのDNAを引き継ぐ映像制作スタッフをテーマに、円谷英二氏の『ゴジラ』シリーズを始め、カメラマン・有川貞昌氏や特技監督・中野昭慶氏の東宝特撮映画、特技監督・川北紘一氏の「平成ゴジラシリーズ」や、TV『超星神シリーズ』など数々の作品から日本特撮の魅力を紹介する企画展。
 開催前にsofvi.tokyoで紹介した時から気になっていたのが、ようやく行くことが出来たのでレポート!
 展示メインは「ZONE01 イメージの共有」としてピクトリアル・スケッチ、「ZONE02 リアリティの追求」=「ミニチュア・ワーク①」として劇中登場したメカなどのプロップ、「ZONE02 リアリティの追求 大怪獣たち」=「ミニチュア・ワーク②」として怪獣スーツや小道具、「ZONE03 理想を形にする」として特撮の映像テクニックなど、4ブロックに分けて紹介。ピクトリアル・スケッチは全10作分もあるし、プロップや怪獣スーツも「ゴジラ昭和シリーズ」はもちろん、「平成シリーズ」や「ミレニアムシリーズ」まで網羅! 特別協力・西村祐次氏(M1号)、協力・東宝株式会社、MONSTERS,INC.、原口智生コレクションのため、中には「初出?」もあったりとにかく展示数が多い! ほかにも『平成ゴジラシリーズ』の大森一樹監督に始まり、現在へ特撮のDNAを繋ぐ、鈴木健二氏、神谷誠氏、菊池雄一氏、浅田英一氏、樋口真嗣氏といった各特技監督のインタビュー映像なども公開されている。
 そんなメインに加えて「昭和の怪獣絵師たち」として南村喬之氏、関口猪一朗氏、小松崎茂氏といった昭和を代表する画家たちの貴重な原画や、「ゴジラのおもちゃ部屋」と題して当時からのおもちゃなどもあって、とにかく大ボリューム! このレポートでは、多くの写真を掲載しているが、これでもほんの1部です!
 また売店ではそんな展示内容を解説した、192ページからなる「特撮のDNA」図録や、ピクトリアル・スケッチ収録の「特撮のDNA」限定「THE ART OF 東宝特撮ポストカード」など、紹介済みのM1号やU.S.TOYSのイベント限定ソフビに加えて見逃せないモノばかり!
 ゲストも展示期間中、初日8月2日に「平成ゴジラシリーズ」の大森一樹監督や、取材で訪れた9月18日には、急遽『ゴジラ』第1作の主役の俳優・宝田明氏が来場してトーク&サイン会を開催。
 今後も9月24日13時〜17時に「ゴジラ(平成ゴジラ)」スーツとの記念撮影会や、翌25日には9時と13時の2回、映画『シン・ゴジラ』で特撮助監督を務めた小串遼太郎氏が来場してワークショップ「親子で特撮の現場を体験しよう!」も開催決定! そこでは特撮現場を再現した簡易セットがもうけられ、ミニチュア飛行機の操演や模擬撮影会が行われる予定。参加費申込みについてはこちらを参照! とっくに夏休みは終わっているが、とにかく最終日まで盛り沢山の気配で、気を抜かずにチェックしておいたほうがよさそうだぞ!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑入り口脇に福島民友新聞社&福島ガイナックス編集の「特撮のDNA」新聞を無料配布。その隣には会場の展示案内も

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑円谷英二氏のDNAを受け継ぐ、有川貞昌氏、中野昭慶氏、川北紘一氏の3氏を紹介

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑カメラマンとして円谷監督を支えた有川貞昌氏による『怪獣総進撃』の絵コンテ

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑特技監督として昭和『ゴジラシリーズ』の後期を支えた中野昭慶氏の『メカゴジラの逆襲』絵コンテ

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑ZONE01「イメージの共有」。ピクトリアル・スケッチとは、これは映画制作前に描かれ、それをもとにどう映像を作ってゆくのか検討するイメージイラストのこと。円谷英二監督が国内でいち早く取り入れたという。

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『太平洋の嵐』、『妖星ゴラス』のピクトリアル・スケッチ

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑こちらは『ガス人間第1号』のピクトリアル・スケッチ。ほかにも『海底軍艦』『世界大戦争』『宇宙大戦争』『モスラ』『日本誕生』『宇宙第怪獣ドゴラ』『マタンゴ』も展示されている

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑ZONE02『リアリティの追求』では、ピクトリアル・スケッチをもとにイメージを具体的にするためのプロップなどを展示

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑こちらは『宇宙大戦争』などに登場した「スピップ号」「ナタール円盤」」「土星探査船 JX-1 隼号」など

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『怪獣大戦争』登場の「X星人ナミカワの銃」「X星人サングラス」と「X星人キャッップ」。「X星人円盤」「P-1号」「地球連合宇宙局隊員のヘルメット」など

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑中野昭慶氏が特技監督を務めた『惑星大戦争』登場の「宇宙防衛艦 轟天」(後方)。手前左から「スペース・ファイター」「ヘル・ファイター」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑このブロックは東宝特撮兵器として大人気な「メーサー殺獣光線車」の系譜を引き継ぐ『ゴジラ』(1984年)の「ハイパワーレーザービーム車」(後方)、手前左から「92式メーサービーム戦車」「93式メーサー攻撃機」も展示

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑川北紘一氏が特技監督を務めた『ガンヘッド』登場の主役メカ「ガンヘッド」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑特技監督として川北紘一氏が関った『超星神グランセイザー』『幻星神ジャスティライザー』『超星艦隊セイザーX』からなる『超星神シリーズ』のマスク&プロップなども多数展示

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑『超星神グランセイザー』よりレッドが「セイザータリアス」、ブルーが「セイザーゴルビオン」、奥左からイエローが「セイザータウロン」、藍色が「セイザーレムルス」のマスク

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑手前左から『超星神グランセイザー』より「インパクター・ロギア」「インパクター・ルシア」のマスクなど

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑ここから「ZONE02 リアリティの追求 大怪獣たち」の「モスラゾーン」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『三大怪獣 地球最大の決戦』より「小美人のトランクケース」、『モスラ』より「小美人のミニチュア」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『ゴジラVSモスラ』の「モスラ成虫」、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の「モスラ幼虫」、『ゴジラVSモスラ』の「モスラの卵」、『モスラ3 キングギドラ来襲』より「鎧モスラ」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑天井も見逃せない! 上に突然『モスラ3 キングギドラ来襲』の「鎧モスラ エターナル」が浮かぶ!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑ここから「ゴジラゾーン」。「昭和シリーズ」から「平成シリーズ」、「ミレニアムシリーズ」まで網羅。左より『ゴジラ』(1984年)のひな形、江崎グリコTVCMの「ゴジラの息子 頭部」、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』より「ゴジラ頭部」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑手前左から『怪獣等の決戦 ゴジラの息子』より「ゴジラの卵」、『ゴジラ対メガロ』登場の「ジェットジャガー頭部」、『メカゴジラの逆襲』より「メカゴジラ2人工頭脳」だ。さらに奥にも様々な頭部を展示

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑これは『ゴジラ2000MILLANNIUM』の「ゴジラ 上半身スーツ(水中撮影用)」だ

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑手前から『ゴジラVSビオランテ』より「ビオランテの触手」と 品田冬樹氏が造型した「ビオランテオリジナルモデル」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』より「キングギドラのウロコ」と「ゴジラの表皮」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』の「ゴジラ頭部」、「モスラ幼虫」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左から『ゴジラ×メカゴジラ』より「ゴジラ上半身スーツ」、『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』より「カメーバ」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑やはり見上げると『ゴジラ対メガロ』より「ジェットジャガー(飛行シーン用)」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑こちらは『モスラ3 キングギドラ来襲』より「レインボーモスラ」

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑「ZONE03 理想を形にする」では、大爆発の炎やレーザーなどを映像に合成する技術などを詳しく紹介

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑壁には日本で製作された『ゴジラシリーズ』全28作(映画『シン・ゴジラ』は除く)のポスターがずらり!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑会期中、訪れた家族連れなどを対象にした「みんなでゴジラの街をつくろう」をテーマにした「ワークショップ」を開催。いろんな怪獣たちが街を覆い尽くしている

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑「昭和の怪獣絵師たち」。写真の3枚は全て南村喬之氏の原画。

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑こちらは2枚とも関口猪一朗氏の原画。ほかにも小松崎茂氏などの原画を展示

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑「ゴジラのおもちゃ部屋」では、世界的なコレクターとして知られるM1号代表・西村祐次氏の新旧『ゴジラ』おもちゃがずらっと並ぶ

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑撮影スポットには『メカゴジラの逆襲』に登場した「メカゴジラⅡ」のスーツを展示。撮影し放題です!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑「メカゴジラⅡ」のスペースにはスタッフが常駐し、一緒に写真を撮った後、号外をプリントアウトしてくれる無料サービスを行っていた。行ったらぜひ記念にやっておこう!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑もう一つの撮影スポットには、「ミレニアムシリーズ」の「ゴジラ」と「レインボーモスラ」のジオラマだ!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑18日には、1954年公開『ゴジラ』第1作目で主演を務めた俳優・宝田明氏が来場。トーク&サイン会を開催した。当初台風の影響で雨が心配されたが、いざ始まってみると大盛況でした! ここで宝田氏は第1作目『ゴジラ』の撮影秘話や、現在話題の『シン・ゴジラ』の感想などで大いに場内を盛り上げた!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑左が「特撮のDNA」の図録(2,500円/税込)。192ページの大ボリュームで展示物など全て掲載。左がピクトリアル・スケッチ収録の「特撮のDNA」限定「THE ART OF 東宝特撮ポストカード」で全10種あり。1枚(162円/税込)から購入可能だが、セット(1620円/税込)だと特典として単品売りなしの『ゴジラ』ピクトリアル・スケッチのポストカードが付属した11枚組なのでお得! 図録とポストカードセットを買うだけでも行く価値あり!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑こちらはsofvi.tokyoで紹介済みのM1号のイベント限定ソフビ。数量がなくなると補充するので会期中は必ず変えます!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
↑こちらもsofvi.tokyoで紹介済みのU.S.TOYS製イベント限定ソフビで発売中!

「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
2016年8月3日(水)〜2016年10月2日(日)
会場:福島さくら遊学舎(福島ガイナックス)
10時〜17時(入場は16時30分まで) 不定休
入場料:当日一般1,200円、中学生以下600円、未就学時は入場無料(各税込)

問合せ先/0247-61-6345 http://fukushimagainax.co.jp/

2016年10月2日まで開催中
「特撮のDNA 円谷英二にはじまる『日本特撮』の魅力に迫る」
●会場:福島さくら遊学舎(福島ガイナックス) http://fukushimagainax.co.jp/
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