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MIROCK-TOYの奇妙な世界!金子ヨヲヘイ氏とは、どのような人物なのか?

MIROCK-TOYの創造主、デザイン&造形の金子ヨヲヘイ氏とは、どのような人物なのか? ご自身の原型師としての歴史を振り返っていただきました! 今回のCOLUMNで紹介した「MIROCK-TOYの奇妙な造形世界」とあわせてお楽しみください!

MIROCK-TOYの奇妙な世界!金子ヨヲヘイ氏とは、どのような人物なのか?

1.プロフィールについて

ーーMIROCK-TOYを本格的に開始された年を教えて下さい。

「2010年の8月よりMIROCK-TOYとしてメーカースタートいたしました」
ーー本格的な活動以前より、やはり様々な活動はされていたと思うのですが、それはどのようなものだったのでしょうか?明かせる範囲でかまいませんので聞かせて下さい。
「学校卒業後、ビスクドールの作家さんの所で工房スタッフ原型などに携わっていました。その後、真空成形の金型屋で新規事業を立ち上げたいということで、その会社で『ソフビや宇超天』というメーカーを立ち上げました。新規事業といってもボクと営業担当の2人だけでしたので、立ち上げから企画・デザイン・原型・外注の仕事まで1人でやっていましたから、独立した今も仕事の流れはあまり変わっていない感じです」

ーーMIROCK-TOYというメーカー名にされたのはなぜですか?
「以前より個人的にイベントなどで仏像をモチーフにした作品を造っていて、そのなかでも弥勒菩薩が一番好きな仏像なので、単純ですが弥勒菩薩から名前をとってMIROCK-TOYになりました」

ーーどのような経緯からソフビを制作されるようになったのでしょうか?その経緯を聞かせて下さい。
「はじめは『どうしてもソフビじゃなきゃダメ』といったこだわりはあまりなかったかもしれませんが、人形工房にいたときにオビツ製作所さんと関わらせていただき、その後ソフビブームのときに個人でも金型を造って商品を量産できることを知ってから、いつか自分でも造りたいと思っていました。結果的にマテリアルとしても、制作上の制約も自分にとても合っていて今はソフビ以外はあまり考えられません」

ーー原型師としてお仕事されるようになったきっかけなどありましたら聞かせて下さい。
「独立以前より原型の仕事をしていたので、その流れのまま原型師として活動しております」

ーーソフビ原型では最近、メディコム・トイさんでお名前を良く見かけます。メディコム・トイさんとお仕事されるようなったきっかけを聞かせて下さい。
「赤司社長(竜彦氏/メディコム・トイ代表取締役社長)からお声をかけていただきまして、その後も定期的にお仕事をいただいております」

ーー依頼原型のお仕事と、MIROCK-TOYとしてのオリジナルなど、製作される時、気持的に違う部分があると思いますがいかがでしょうか?
「オリジナルは、なるべく売れるようにしなければという制約はありますが、基本的に自由にさせてもらっています。依頼原型は、依頼していただいた方の希望や版権モノの場合は版元さんなどの意向にそって進めていくので“造る”というのは同じですが、全く逆の事をしている感じです」

ーーそんな中から依頼原型やMIROCK-TOYオリジナルとしての代表作がありましたら理由と共に聞かせて下さい。
「オリジナルだと[Dr.ミロクシリーズ]とジャイアントミロクになります。依頼原型で最近うれしかったのは『100万回生きたねこ』ですね」

2.趣味趣向について

ーー子供の頃好きだった作品の思い出などありましたら聞かせて下さい。
「世代的にはカイジュウブームの後の世代ですので『仮面ライダー』や『ウルトラマン』よりも『機動戦士ガンダム』や『超時空要塞マクロス』などのロボット系のアニメや、タツノコプロ系のアニメが好きでした」

ーーふりかえってみた時、そうした思い出の何かが「今の自分の作品に活かされているな……」と思うことがあったりしますか?
「自分でも気がつかないところで、いろいろな影響もあると思いますが、自覚している影響はタツノコプロ系やカートゥーン系のアニメのようなフチドリがはっきりしているのが好きだったので、立体になったときにアウトラインがきれいなフチドリで切り取られたように表現したいと思ってます。なのでそういった所に反映できるとうれしいのですが……」

ーー現在も様々な作品をご覧になっていると思います。今はどのような作品が好きですか?
「質問の範囲が広すぎて難しいのですが、ビジュアル的な範囲でいうと線と面と“カタチ”の使い方がキモチノイイ作品ですね」

ーー現在の好きな作品などに触発されたりしますか? またそれによって制作された作品などがあれば教えて下さい。
「今の所、オリジナルといっても仏像というモチーフがありきですので、かなり触発されている方だと思います。ただあまり露骨な感じにならないようにはしています……完全なオマージュ的なものは平櫛田中の鏡獅子をモチーフにしたKAGAMIJISHIです」

3.現在の創作活動について

ーー改めてMIROCK-TOYのモチーフになっている「仏像」へのこだわりを聞かせて下さい。
「知識として仏像にものすごく詳しくて、もうなんでも知っているというわけではないのですが……自分なりにいろいろな仏像に感じたモノをその都度、表現していければうれしいです」

ーー近年は、メカ的イメージも色濃くなっているように思いますが、その辺のこだわりなどはいかがですか?
「ソフビを始めた時、完全に自分の好きな事だけで表現していたのですが……それだけでは、全く売れない事に気づきまして……。いろいろと試行錯誤しているうちにメカ的要素を取り入れたシリーズを展開するようになりました」

ーーMIROCK-TOYのオリジナルは、面で構成される際立った造型スタイルが特徴だと思います。この造型スタイルにはどのような経緯で辿りついたのでしょうか? また辿りつくまでに試行錯誤などはあったのでしょうか?
「基本的に自分の作品に関しては、造る前にエスキス(下書き)したり三面図を描いて始める事がないんです。ほぼイメージだけで造り始めるので、完全なイキアタリバッタリです。コンセプトとしては、なるべくシンプルに面やラインの流れがキレイにみえるように“カタチ”をひいて、ディティールを最小限におさえていくことを意識して造型しています。ただ[Dr.ミロクシリーズ]に関しては、引き算ではなく足し算を重ねていくイメージで製作しております」

ーーオリジナルのキャラなどを創造するときに気をつけていることやこだわりなどを聞かせて下さい。
「オリジナルはそのモチーフに対して具体的にこう、とかではなく漠然としてしまいますが自分の中に感じているものを表現できるように思いながら造ってます。だけど、なかなかまだまだといった所です」

ーーそれを造型するとき、あるいは依頼で造型するとき気をつけていることや、こだわりなどを聞かせて下さい。
「オリジナルは、言ってみれば自分勝手に造って進められますが、仕事の原型に関してはそれとはまったく逆ですので当然相手の意向に沿って造型することが第一で納期や制約もあるので、そのなかでなるべくクセなどが出ないように注意して造っています。まだまだ気づかぬうちに出てしまいますが……」

ーー彩色で気をつけていることやこだわりなどを聞かせて下さい。
「彩色は気が付くと自分の好きなパターンに偏ってしまうので、なるべく新しいパターンを取り入れられるように注意しています」

4.最期に今後の方向性について

ーー現在進められている新作があると思いますがいかがでしょうか?
「少し原点回帰したような作品を造っています。製作するにあたり自分の中にある言葉では表現しきれない所も“カタチ”に出来ればと、少しずつでも本当に表現したいモノを商品にしていきたいと考えております。それを手に取っていただいたお客様にも、感じてもらえるような商品を造っていけるようにがんばります!」
(2011年のインタビューをもとに2015年7月の追加取材で再構成)

MIROCK-TOYの奇妙な世界!金子ヨヲヘイ氏とは、どのような人物なのか?
紹介以外のMIROCK-TOY造形コレクション!

© MIROCK TOY

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