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COLUMNで紹介した「超絶デザイン&造型」のRESTORE代表・阿部順之介氏とは?

今回のCOLUMNで紹介したな阿部順之介氏の作品群! 「超絶デザイン&造型」で魅せてくれる阿部氏とは、どのような作家なのか? ここではRERSTOREとしての活動スタートから現在までの活動史を振り返っていただきました! COLUMNの「RESTOREの超絶デザイン&造型に注目! Part1」「RESTOREの超絶デザイン&造型に注目! Part2」と合わせてお楽しみください! 

COLUMNで紹介した「超絶デザイン&造型」のRESTORE代表・阿部順之介氏とは?

阿部順之介(あべ・じゅんのすけ)
■1984年生まれ。富山県出身。2002年に大阪成蹊大学「美術・工芸学科 立体複合表現領域(現:現代美術表現領域)」に入学。在学中、2004年にコトブキヤのグレムリン製作にて原型師デビュー。大学卒業と同時に東京へアトリエを構える。2009年オリジナルブラン「RESTORE」を立ち上げ。アクセサリーとしての役割とオモチャとしての役割を兼ね備えた「ファッショントイ」というアイテムを考案。2011年にソフビ製作を開始。精密な造型を活かしたハイクオリティーなソフビを展開。2012年、アトリエを京都へ移転し現在に至る。

1.プロフィールについて

―最初にメーカーとして本格的に創作活動を開始された年を教えて下さい。
2009年からになります!

―本格的な活動以前より様々な創作はされていたと思います。それはどのような創作だったんでしょうか?
子供の頃から油粘土がとにかく好きで、動物や人体などキャラクター的なものを作っていました。基本的には粘土で創作しますが大学時代には鉄の作品や発砲スチロールを主体にした4mほどの作品も作ったりしました!とにかく作ることが好きなんです。

―RESTOREとしてデビューのきっかけはなんだったのでしょうか?
なんでもかんでも作りたいものが多すぎて、あまりに方向性が定まっていないと気付いた時がありました。なんでも中途半端だと思ったので、自分自身にしばりを設ける意味で、テーマを決めて製作しようと考えたのがきっかけです。

―RESTOREというメーカー名の由来を教えて下さい。
本来の意味は「古いものを復元する」ということですが、僕が考える「古いもの」とは今の時代が忘れかけているものと考え、それに新たに現代のエッセンスを混ぜ込んだものと言う意味で「RESTORE」がいいのではと考えました。それにゴロも良くて覚えやすいかなと。

ーRESTOREの造型は、和洋折衷の独特なスタイルですが、なぜこのような造型になったのでしょうか?
ボク自身和製英語が好きで、文化がミックスされていることもあるのですが、どこか間違った進化のようなうさんくさい中にたしかな説得力的なものがあるとカッコイイと思っているためだと思います。ひねくれているんですね。

―今の造型スタイルになるまで試行錯誤などされたのでしょうか?
価値観は昔から変わっていないと思います。ただ、表現するにあたってオリジナルであることの面白さは意識するようになり、そこをより強調した表現を意識しています。

─RESTOREでは、当初レジンフィギュアで活動されていました。2011年のデブリスからソフビになるわけですが、ソフビ製作されるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
ソフビは何から何まで本格的なことが自分の手で出来る可能性があるところに面白さを感じました。基本的にはあまり素材にしばられずに色々やりたいと思っていますが、今はソフビが素晴らしすぎる……。

─ソフビ制作を始めて5年目に入りました。今では多くのソフビファンがRESTOREに注目していると思います。そうした周囲の変化から、何かご自身のフィギュア制作に対しての意識の変化などありましたか?
新しい作品を考える時、毎回人気がありそうなモチーフとか流行ってるデザインで作った方がいいかな~と葛藤します。結局は自分が面白いと思うものを作ってしまうのですが、最近はますます悩みながら、結局は面白いものを優先してますっ!!

─RESTOREが考えるソフビの魅力って何でしょうか?
ユーモアとクオリティーを意識しています。

─RESTOREとして製作されてきたソフビの中で、気に入っている、あるいは手応えを感じた作品とその理由を教えて下さい。
全部になります!!

2.職業原型師との違いについて

―阿部さんはRESTOREのほか、職業原型師としても活躍されています。原型師として活動するきっかけは、どのような経緯だったのでしょうか?
大学生の時にフィギュア原型師という仕事があることを知って、壽屋さんに自分からトライアルさせていただきました!

―原型師としてのお仕事と、RESTOREとしての製作で気持ちの上で違いがあると思うのですが、
それはどのような部分でしょうか?

原型師としてはクライアントさんがすべて、RESTOREとしては誰の言うことも聞かずワガママに暴走しております。

―逆に仕事としての原型と、RESTOREの原型で技術でも気持ちの上でも共通する部分というのはありますか?
お客さんのためにもそうですが、自分のためにも妥協をしないことを心がけています。手を抜いたら次は無いと考えております!

―RESTOREとしての原型でのこだわりを聞かせて下さい。
精神的な価値の視覚化をテーマにしています! それは、コンセプトとストーリーをそれぞれに設けていることです。それと毎回新しい発見ができるようにしています。例えば良く見ると……。

―逆に依頼原型の場合、気をつけていることやこだわりを聞かせて下さい。
まず似ているか。手を抜かず作り込んであるかなどを考えております!

3.趣味趣向などについて

―最初に子供の頃好きだった作品の思い出などありましたら聞かせて下さい。
映画は『エイリアン』、『グレムリン』、『スター・ウォーズ』などクリーチャー系の王道全部。マンガや音楽は兄弟のおさがりで何でも。おもちゃはガンプラからミニ四駆など。ミニ四駆はひとりで高校3年生までやっていましたが、最近またブームがまいりました。

―現在ふりかえってみた時、そうした思い出の何かが「今の自分の作品に活かされているな……」と
思うことがあったりしますか?それは作品のどんな所でしょうか?

怖いとか暗いイメージな所?神秘的なモノとかかなと思います。あとはオモチャ好きです。

ー現在も様々な作品をご覧になっていると思います。今はどのような作品が好きですか?
最近は自然や古い建築物、ゴシック、アールヌーボーやオカルトです。日本文化もやっぱり良いです。

―今の好きなきな作品などに触発されたりしますか? またそれによって制作された作品などがあれば教えて下さい。
ほとんどがその影響だと思います。解りやすい所だと「KINGDOM MIND」の王冠が大聖堂だったりします。

4.今後について

―現在準備中、あるいは近い将来考えているRESTOREとしての新作の構想などあれば、明かせる範囲でいいので聞かせてください。
ニューヨークでの展覧会用の作品作りをしております。大きなサイズのロボを作っております! あと、ネオジャパンとアイアンミートの敵も作っております!

―敵を作っていますか。それは期待大ですね! それでは最後に今後の方向性や希望などありましたら聞かせて下さい。
生産性を高くしてより多くの方に楽しんでもらえるように頑張っております! キャラクターを増やして、ドンパチ戦えるようにしたいです!
―楽しみにしています!
(2015年10月/メールインタビューにて収録)

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