- 2019-9-4
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- CLASSY MORRIS, GHOST MORRIS, KINORA, KITTY MORRIS, POOKA, VAG, VAG SERIES20, ひなたかほり, メディコム・トイ
ひなたかほり
2008年モンチッチドレスデザインコンテスト最優秀モンチッチ賞受賞、2009年FEWMANY AWARDファイナリスト選出をきっかけにアーティスト活動を開始。手描きや手作りのあたたかさを活かしたノスタルジックな作風で、 絵画から手芸、立体造形まで表現の技法は多岐に渡る。「仮面ライダー」「サイボーグ009」「ウルトラマン」「マジンガーZ」「デビルマン」「北斗の拳」など人気作品とのコラボレーションも多数。2016年より、つのがはえた猫のキャラクター「Morris The Cat with Antlers」を展開中。海外へも活動の場を広げている。
ーー常連のひなたさんですが、第20弾は全ひなたさんキャラクターになりました。まず初めにその感想を聞かせてください!
はじめてお話を頂いた時、びっくりしてしばらく理解ができず「どういうことですか?」と何度も聞き返してしまいました。
こんな展開の仕方はVAG史上初とのことでしたのでとても光栄です。
VAGファンの方の中にはかっこいい怪獣フィギュアを作る作家さんの作品を期待している方も多くいらっしゃると思いますので、「今回だけは見逃して!」という気持ちでお引き受けさせて頂きました(笑)
ーーなぜ第20弾がひなたさんのキャラクターのみになったのか? その経緯を教えてください。 (赤司竜彦代表取締役社長より回答)
記念すべきシリーズ20で何か特別なことをしてみたいと思いました。
ひなたさんの過去のセールス実績や、これから先の期待値であることは勿論なんですが、
ご参加頂いている作家様にこのような機会やチャンスがある事をお知らせしたいという気持ちもあります。
販社であるプレステージ様にもご理解いただき、先々に向けた良いお取組みのきっかけが出来たと思っています。
ーー第20弾は「MORRIS」をアレンジした「CLASSY MORRIS」「KITTY MORRIS」「GHOST MORRIS」に始まり以前、発表済みの「POOKA」「KINORA」のラインナップになりました。こうしたキャラクターチョイスに至った経緯を教えてください。
ラインナップは赤司さんとお話していた中で悩むことなくすんなり決まりました。
「何が作りたいですか?」ときいてくださった時に、すでにシルクハットのモリスと子猫のモリスと鏡の中のモリスは次に作りたいものとして頭にあって、プーカとキノラも、なかなかスタンダードサイズでの展開ができていなかったのでいつかVAGにできたらいいなと思っていました。
ちょうど5種類!すぐに「それで行きましょう!」となりました。
ーーそんな「CLASSY MORRIS」「KITTY MORRIS」「GHOST MORRIS」「POOKA」「KINORA」のキャラクターをデザインされた時のこだわりや、コンセプトなどを教えてください。
商品作りをするときは、ただただ「じぶんが欲しいと思うもの」になるようにデザインさせて頂いています。
今回の5種類も全てわたしがこんなフィギュアがあったらいいなと思った子たちです♪
ーー原型製作時にこだわった造型ポイントなどあれば理由と共に教えてください。
毎回お話させて頂いているので繰り返しになってしまいますが、どの作品も「手作り感」が出るようにこだわってます。
少しいびつでもハンドメイドのあたたかみが好きだからです。
今回はたくさんの原型をいっぺんに作らなくてはいけなかったので、「CLASSY MORRIS」「KITTY MORRIS」「GHOST MORRIS」をPERFECT-STUDIOさんにお手伝い頂いて、「POOKA」「KINORA」を造型師のフクダケンジさんにお願いしました。
「CLASSY MORRIS」「KITTY MORRIS」「GHOST MORRIS」はわたしがモリスを改造して作ったマザー原型を3Dスキャンして頂いて、手で作ったぼこぼこ感も残しながらPERFECT-STUDIOさんに仕上げをして頂きました。
「POOKA」「KINORA」はフクダさんが粘土で原型を作ってくださって、修正の際にわたしも手を加えさせて頂きながら出来上がりました。
ーー今回は5キャラクターで5色あります。それぞれの色決めの基本コンセプトと、色バリエーションの理由を教えてください。
「アンティーク」「クラシック」というイメージだけずれないように、計画もとくになく「こんな色を並べたい!」という思いつきと感覚で色見本を塗っていきました。
それでも25種類うまくまとまったんじゃないかなと思います。
ーー実際に全てのソフビサンプルを見た時の完成への手応えなど聞かせてください。
いつも1種類だけでも完成を見た時は感極まるのに、それが5種類もあって感動も5倍でした。
とても大満足の仕上がりで、早くみなさんに届けたいと思いました。
最後までわたしの希望に応えるために奮闘してくださったメディコム・トイの担当者さん、VAGの工場の方、原型にご協力くださったPERFECT-STUDIOさん、フクダケンジさん、そしてシリーズジャックという機会をくださったプレステージさんに改めて感謝致します。
ーー第20弾の作業で1番大変だったことなどありましたら教えてください。
なんと言っても25種類×2体ずつの50体分のデコマス(デコレーションマスター:色見本)作りです。
朝も夜もわからなくなるくらい延々と机に向かって塗り続ける日々でした。
でも大変ではあったのですが、全く嫌にはならなかったので「好きなお仕事をしているな」と実感できるよい機会になりました。
ーー今後またシリーズへの参加や、あるいは再び全5キャラクターなどの意欲や希望があったら聞かせてください。
VAGにはぜひこれからも参加していけたら嬉しいです。シリーズジャックもまた機会を頂けるのなら挑戦させて頂きたいですが、今度は他の作家さんのジャックを見てみたいです。
ーー最後に第20弾を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
いつもMORRISの展開を盛り上げてくださって本当にありがとうございます。
今回はKINORAとPOOKAも加わって25種類と、コンプリートすることを考えたら目が回りそうな数ですが、無理なく楽しんで頂けたら嬉しいです。
みなさんが可愛がってくださっている様子をSNSで見られるのを楽しみにしています。