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2020年6月発売開始の[VAG]第23弾についてお聞きしました!「bystander」について BRIDGE SHIP HOUSE interview

2020年6月発売開始の[VAG]第23弾についてお聞きしました!「bystander」について BRIDGE SHIP HOUSE interview

BRIDGE SHIP HOUSEBRIDGE SHIP HOUSE
BRIDGE SHIP HOUSEは主にブラシを使い、オルタナティブコミックやアートトイに影響を受けた作風でインナーワールドを描くアーティスト。国内外のミュージシャンのCDジャケットやフライヤー、コラボグッズアートワークを手掛ける他、コミックの執筆、個展での原画販売などの活動をしている。

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【代表取締役社長 赤司竜彦によるキャスティングポイント】
代表作のひとつであるMatthewが非常に完成度の高いキャラクターなのでBRIDGE SHIP HOUSEさんとの次のお取組みには非常に慎重になっていました。 作家として、どんどん新しいフィールドを開拓していく姿は、見ていて非常に頼もしいです。

ーーBRIDGE SHIP HOUSEさんといえば[VAG]では、過去に「Matthew」で参加されています。まず過去の参加への感想とその時の手応えを教えてください。
VILLAGE VANGUARDさん限定カラー含め、ありがたいことにMatthewで4弾分出していただきました。 はじめは立体化されるということだけで嬉しくてたまらなかったです。 リリースの度にどんどん欲を出して、表現したいカラーの希望を具体的に伝えられるようになっていきました。人に欲を伝えることがすごく苦手だったので、VAGの監修を通して精神的に成長させていただけたと感じています。 希望する色を確実に伝えるツールとしてPANTONEカラーチップを買いました。 理想を完成させるためには、言う勇気と伝えるツールが必須だと学びました。 #19のMatthewは3度目のカラーでしたが、都心での消化速度がトップだったと聞いてとても嬉しかったです。

ーーそして今回、再び新たに[VAG]プロジェクトへの参加経緯と感想を教えてください。
去年#19のMatthewの再販が決まったとご連絡があった時に赤司さんから「来年は新作でご一緒したいですがVAGでこれがやりたい等のリクエストがあればお聞かせください。」とメールをいただき、今回のVAGのラフスケッチとコンセプトをまとめたシートをお送りしました。

ーー[VAG]に対して期待している事などあったら教えてください。
アートとしては手に入りやすく、カプセルトイとしては特別感のある絶妙なラインにあるのがVAGシリーズですので、気の合う人に見つけてもらえたらうれしいですし、アートに興味がなかった人でもVAGが作家を知るきっかけになっていったらシーンが盛り上がってうれしいなと思います。

ーー今回の[VAG]で「bystander」をチョイスした理由を教えてください。
Matthewは目が4つあり群れずに一人で暮らすウサギという”静かな変わり者”のアイコンとして描いています。 人もみんな互いに違和感を受け合う変わり者同士だと強く感じるようになってから、人間も目を一つ増やして描くようになりました。 bystanderは違和感のある顔を持つ人々が、それが当たり前という静かな雰囲気でこちらを見ているシリーズになります。 小さなアート作品を詰め込んだカプセルトイであるVAGに合うと思いました。 自分がとても欲しかったので、提案しました。

ーー改めて「bystander」のキャラをデザインされた時のこだわりや、コンセプトなどを教えてください。
bystanderは”傍観者/たまたまそこに居合わせた人”という意味の言葉です。 彼らに名前は無く、ただ同じ空間にいるだけの誰かというニュアンスのキャラクターです。 キャップが別パーツになっていて、スワップすることで25パターンの組み合わせが作れます。 ドライヤーで温めるとパーツを外しやすくなるので、被ったカラーはぜひキャップを入れ替えて遊んでください。

ーー原型製作時にこだわった造型ポイントなどあれば理由と共に教えてください。
今回胸像の形で造形をお願いしました。 置いた時にめり込みバグみたいなビジュアルになるのが面白いのと、ボリューム感やじっと見つめる表情を強調したかったので役割のない下半身はバッサリ削ぎ落として視覚情報のノイズを無くしました。 このデザインを理解して通してくださったことに感謝します。 視線が合いやすいように斜め上を向くようにしてもらいました。 あと横を向いた時に目が2つ見えるように調整していただき、顎がなくて少し猫背なフォルムにしてもらいました。キャップは回していろんな角度で被っても成立するようにしてもらっています。

ーー今回は5色あります。色決めの基本コンセプトと、色バリエーションの理由を教えてください。
スニーカーや腕時計、スピーカー、文具、観賞植物などの小物と並べた時にマッチするカラーを想定しています。 作品の持つテンションをフラットに保つストリートっぽい寒色に、トイらしいネオンカラーを挿しました。 2019年11月に発表したペイント作品 bystander と同じカラーリングになっています。

ーー実際にソフビサンプルを見た時の完成への手応えなど聞かせてください。
絵のまんま立体化されていて感動しました。 パーフェクトスタジオさんが作品をものすごく理解してくれていると感じました。 今回もPANTONEでカラー指定をしていますが、一度送っていただいた塗装サンプルが少しイメージと違ったためご相談をしたところ、普段私がペイント作品で使っているアクリルガッシュで塗り直したものを参考にカラーを再調整してくださったので色・形ともにブリッジ作品まんまになりました。

ーー[VAG]はすでに何シリーズも展開しています。これまでの各シリーズに対してプレッシャーなどありましたか?
VAGに限ったことではないのですが、世の中には自分に向けられたんじゃないものがたくさんあるので一つくらいは100%自分のような人間向きのリリースがあっても許されるだろうという気持ちが勝ります。 もう今はこれまでのラインナップのすごい作家さん達のVAGに対しての気負いよりも、自分と趣味嗜好の方向性が近い人達がbystanderを見つけて「これ良い」と感じてくれると良いなという楽しみな気持ちが大きいです。

ーー今後またシリーズへの参加意欲などあれば聞かせてください。
bystanderの評判が良かったらぜひ違うカラーもリリースしたいです。

ーー最後にファンへのメッセージをお願いします。
すごく良い出来です。 bystanderの原画を持っている人はぜひ一緒に飾っていただけたら嬉しいです。

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