ナカザワショーコ
■東京都在住。 グラフィックデザイナー、イラストレーターを経て、最近は主に絵画制作やソフビ制作を重点的に活動している。2013年よりオリジナルキャラクター「Banpo」のソフビリリースを始めたのをきっかけに初造型作品である「山椒魚怪獣バイロン」、造型作家T9G氏とのコラボレーション作品「ランジロン」をリリース。 同時にSxT（Shoko Nakazawa x T9G)の世界巡回展をスタート。ソフビのカスタムや絵画などを中心とした展示を行い、各地で好評を得ている。

 

――今回のプロジェクト参加の経緯と感想を教えて下さい。
VAG企画は友人の作家さん達が何人かすでに参加されていて、自分もいつかできたらいいな〜と思っていたところ、プロデューサーの方がお声をかけてくださり、無事プレゼンが通りまして参加させていただけることとなりました。メディコム・トイ様 x ヴィレッジヴァンガード様、しかもソフビのガチャという他にはないサブカル感はとても魅力的です。この企画に参加させていただけて大変嬉しく思います！

――このプロジェクトに対して期待している事などあったら教えて下さい。
沢山の方がソフビに興味を持っていただけたらいいなと思います。日本のソフビ文化は伝統技術の一つですが、残念ながら成型屋さんもかなり少なくなっていて衰退しています。ソフビ業界がもっともっと盛り上がってくれると嬉しいです。

――今回なぜこのキャラ＝バイロンBabyを製作しようと考えたのか教えて下さい。
プロデューサーの方からバイロンの幼体で、とのご提案がありました。バイロンは山椒魚の怪獣というコンセプトで初めて私が原型から作った作品ですが、愛着もあり、私としても作るならそれしかないだろうと思っていましたのですんなり決まりました。

――キャラの設定や制作コンセプトなどありましたら教えて下さい。
ソフビのバイロンは怪獣の子どもをイメージして作りました。10歳くらいの。なので、それより小さい2歳くらいの赤ちゃんバイロンをイメージしました。バイロンBabyだけでも可愛く、またソフビの通常バイロンと並べた時も2匹がしっくり合うようなポーズを考えました。

――原型製作時にこだわった造型ポイントなどあれば理由と共に教えて下さい。
私自身が幼少期、怪獣ソフビが大好きでどこへ行くにもいつも一緒に連れ歩いていました。怪獣ソフビは可愛いもの、という感覚しかないので温かい表情やしぐさを大切に造型しました。今はSNSなどで食事と一緒にマスコットなどを添えて写真を撮る方もいらっしゃるので写真を撮ったときにキャラが下を向かないように、上向きの抱っこをせがんでいるような甘えたポーズにしました。今回も頑張って原型制作からやりましたが、まだまだ未熟な部分もあり最後の調整はバイロンのアートディレクターでもあるT9Gさんに仕上げていただきました。ありがとうございました！

――今回は5色あります。色決めの基本コンセプトと、色バリエーションの理由を教えて下さい。
基本はお菓子のようなカラフルでポップなカラーリング、それにモノトーンを加えました。インテリアが好きなので部屋に飾った時、どんな並び順でもどんな組み合わせでもキレイに見えるように様々な色の組み合わせを試しました。また、彩色サンプルを作るときにマスク制作が大変だったので上部をアクリル絵具の筆塗りにしたのですがそのマットな感じがとても良くて、実際の製品もマット仕上げにしていただきました。

――実際にソフビサンプルを見た時の完成への手応えなどあったら聞かせて下さい。
コロコロしていて可愛い！発色も綺麗に出来ていて感動しました。

――シリーズは、第1弾～第4弾が発売されいずれも好評でした。そういう状況を受けてのプレッシャーなどはありますか？
他の方と比べたりプレッシャーを感じたりは、鈍感なもので普段から全く意識していません……。とにかく回してくださった方に気に入ってもらえたら嬉しいです!!!!　500円はガチャとしては高いですから、勇気を出して回してくださることにただただ感謝です。

――今後またシリーズへの参加意欲などあれば聞かせて下さい。
機会がありましたらまたぜひ参加させていただきたいです!

――最後にファンへのメッセージをお願いします
バイロンがVAGのガチャになれたのも、支えてくださるファンの皆様のおかげです。ありがとうございます。2016年はまた国内外でたくさん展示を行う予定ですので、楽しみにしていてくださいね！　これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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