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[VAG]第9弾についてお聞きしました!安楽安作編 初代ゴガメジラーについて

[VAG]第9弾についてお聞きしました!安楽安作編 初代ゴガメジラーについて

安楽安作安楽安作
■アニメーション制作・ソフトビニール人形原型制作。

 

 

 

 

ーー安楽さんは今回で2回目の参加です。まず前回の「たぬきのぽこぽん」で参加した時の感想と手応えを教えてください。
前回も今回も[VAG]へのエントリーはとても光栄・名誉なことだと思います。人形アニメ学校でいじめと虐待にあっていた日々を毎日、何度も思い出し「今、自分はとても幸せだ」と感謝しております。前回の「VAG ぽこぽん」ではソフビの縮小・伸びの計算が難しいことを痛感させられました。特に小さいソフビは難しい。[VAG]のほかの商品を見て感じることは、ガチャガチャのカプセル一杯に入るような、大きくでっぷりとした造形なのです。だから手にしたとき可愛く満足感が大きい。抜き口も大きいからヤセ&伸びも小さくなる。「なるほど」と感心しました。同じ500円でも大きい方が得な感じしますもんね。

ーー今回はどのような経緯で参加となったのでしょうか? 教えて下さい。
メディコム様からの参加要請です。第9弾は「エバーグリーンな キャラクター」というコンセプトでの展開ということで「ゴガメジラーでぜひ」とのことでした。「普遍的な人気」キャラクター、すなわち[VAG]のベストセレクション的な意味合いかもしれません。これは「どれも、これもありふれていて普通な感じ」になってしまう危険をはらんでいますが、ほかの作家さんのモノが個性的なので救われました。なかなか良いキャラチョイスだと思いませんか?

ーー2回目となる今回、怪獣の「初代ゴガメジラ―」を選んだ理由を教えてください。
旧造形の「ゴガメジラー」より新しい造形の「ゴガメジラー」の方が良いと思いましたのでそちらを[VAG]用に縮小しました。

ーー改めて「初代ゴガメジラー」のキャラ設定や制作コンセプトなどありましたら教えて下さい。
「初代ゴガメジラー」は、以前モノクロで作ったアニメーションの「大怪獣ゴガメジラー」のキャラクターです。原型は何年も前に出来ておりましたが、商品化されなかったモノをメディコム様で販売していただくことになりました。エキシビジョンで原型を展示しましたが私の手が遅いので、大きい方がなかなか仕上げられず、今回の[VAG]のデジタル縮小タイプの方が先行販売となります。

ーー原型製作時にこだわったポイントや苦労したポイントなどあったら聞かせて下さい。
[VAG]の「ぽこぽん」、「ゴガメジラー」はデジタル3Dでの縮小ですから「大きくふっくら、カプセル一杯に」というのは難しいわけですが、手に取った時に可愛い仕上がりになったと思います(手に乗せると、手乗りヒヨコみたいで、ちょこんとかわいいんです)。大きいソフビのデジタル3Dでの縮小は、緻密で繊細な感じの仕上がりになります。そのため[VAG]用に新規造形されている、ほかの商品に比べて小ぶりになりがちです。「大きくカプセル一杯に」することが難しいわけですが、逆にデジタル縮小ならではの「繊細さと緻密さ」を活かして、[VAG]シリーズのかわいらしさにうまく融和できるようにバランスや分割を考えて練りあげていく、そこをボクの個性にしていきたいんです。1番難しく重要な課題は、伸びとヤセの予測・計算と防止。「SDガンダム」とか怪獣の指人形とかを参考に、バランスや抜き口径を研究していこうと思います。

ーー今回5色ありますが、色決めの基本コンセプトと、色バリエーションの理由を教えて下さい。
カラーリングは、1.「柿色成形に人工着色オールドポスター風塗装」、2.「ドラゴラスイエロー成形にメタリックグリーンマルサン風塗装」、3.「グリーン成形にメタリックブルー塗装・カラーアニメ準拠」、4.マルサン1期をリスペクトの「ネイビー成形に茶色のくるみ塗装」ですが、このサイズでゴジラブルーだと暗いので、鮮やかなネイビー成形にしました。5.そして最後に「クリアレッド成形にダークグリーン塗装」で、これは敬愛する故・川北紘一監督の『ゴジラVSデストロイア』の「バーニングゴジラ」をイメージした表敬塗装です。[VAG]はシークレットやレアカラー設定が存在しないですが、毎回シークレット的なカラーを入れています。今回は1〜3がノーマル、4がレアで、5がシークレット(あくまでボクの脳内設定です)。最新の『ゴジラ』映画を見たあとに、故・川北紘一監督の『ゴジラVSデストロイア』を再度見て感動したんです。香港の夜景をバックに登場する「バーニングゴジラ」がとてもカッコよく美しいんです。破壊される戦車とか、すんげーちゃっちいんだけど「やっぱりゴジラ&特撮はこうでなくちゃ!」と思ったわけです。

ーー実際にソフビサンプルを見た時の手応えなどあったら聞かせて下さい。
今回の「初代ゴガメジラー」は、前回の反省点なども踏まえて、ほかの[VAG]や市販の怪獣の指人形などを参考にデフォルメ加減を決めました。出来上がった量産タイプの成形品を見ていい出来だと感じました。

ーー今後またシリーズへの参加意欲などあれば聞かせて下さい。
今後は「酒呑童子」、「ガラチオン」、「ドラゴラス」を縮小したいです。[VAG]でエントリーされなくても「安楽安作劇場」でやっちゃいます。ボクの[VAG]での方向性が分かってきたのでぜひ参加したいですね。メディコム様とお仕事させていただいて随分、勉強になりました。まだまだ学ぶことが多く、反省点は次回に生かしてより良い商品を作りたいです。反省点は必ず次回に生かしていますから、どんどん良くなると思います。

ーー最後にファンへのメッセージをお願いします!
「ぽこぽん」は[安楽安作劇場]の方で、[VAG]から「ぽこぽん90」「ミニッツぽこぽん」「二代目ぽこぽん」へと進化します。今回の「初代ゴガメジラー」も大サイズで販売されます。[VAG]からさらに進化し広がっていく「安楽安作の世界」をどうぞよろしくお願いいたします。

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