2017年４月にトランスポップギャラリーにて開催されたエレガブ初の個展「エレガブ展ソフビの10年」をレポート！

今年10周年を迎えるエレガブが、そんな活動を振り返る個展「エレガブ展ソフビの10年」を京都のトランスポップギャラリーにて2017年4月に開催。ちなみにトランスポップギャラリーとは、国内外を問わずオルタナティブコミックを紹介するるギャラリー＆ストア。アーティスト・マーク・ライデン氏やジム・ウードリング氏らソフビ界でも知られる海外作家をメインに関西で活動する作家の本やグッズを発売している。つまり今回の個展は、もともとマンガ家デビューを経て現在はソフビクリエイターとなったエレガブには実にピッタリの場所だった。「エレガブ展ソフビの10年」は、過去10年発売したエレガブ・ソフビコレクションをメインに、描きためた怪獣デザイン画、ヘッダーに使用されるイラストを展示。かつて描かれたマンガ原稿もあったのだ。そんなクリエイター・エレガブの歴史を、余すことなく公開してくれた。個展中は、盟友のマンガ家・逆柱いみり氏を招いた楽しいい怪獣トークショーも行われ充実した内容だった。そんな気になる展示内容をエレガブのミニインタビューとともに紹介してゆこう！

■エレガブ個展「エレガブ展ソフビの10年」開催記念インタビュー
ーー今回どうして個展をされようと思ったんですか?
エレガブ　実は最初、全くやるつもりはなかくて、逆柱いみりさんに紹介していただいたトランスポップギャラリーさんから依頼されたのがきっかけなんです。
トランスポップギャラリー　以前から拝見してて、個人的に好きというのがありました。いみりさんなどお互いの知り合い同士では繋がっていたりして、いみりさんが「今度、エレガブさんに会いますよ」と聞かされた時「ご紹介いだけませんか？」とお願いして、ちょうど10周年ということで今回の個展を企画させていただいたんです。
エレガブ　たまたま10周年で……それもぼやっとしてて、もしかしたら9年かもしれないし、実は11年かもしれない（笑）。

ーーいえ確かデビューしたてで製作された「ミサイルラス」を『ハイパーホビー』（徳間書店刊）の『そふび道』で初めて紹介させてもらったのが2007年ぐらいだったと思います。
エレガブ　確かに後で調べてみたら『ハイパーホビー』に載ったのが2007年でした。その時、ちょうど盲腸の手術を受けた時でもあるんですよね（笑）。

ーーそんな思い出が!!　確かに今年で10周年です！　記念すべき10周年を迎えていかがですか?
エレガブ　（展示を眺めて）こうして10年間の作品を振り返って眺めてみると個人的に素晴らしいですね（笑）。

ーーこの展示は、個展用に準備されたんですか？
エレガブ　いえ、今回展示させていただいたソフビは、毎月発売分の自分用サンプルです。
トランスポップギャラリー　実は当初、今秋予定で個展を考えていたんです。ところがウチのスケジュールの都合で前倒ししていただいて今回こういう形になったんですよ。

ーーそんな事情があったんですね。でも逆に展示はストレートなエレガブの10年になったわけですね。
エレガブ　これは私がやったのではありません（笑）。

ーーそれはどういう？
エレガブ　怪獣の神様の命ずるままに作っただけなんです。もちろんこれからも変わらず作り続けるつもりです。逆に聞きたいんですけど、10年前と全然変わってないでしょ？

ーー確かに「ミサイルラス」から変わってないし、今も変わらずに新たな怪獣デザインを描き続けているのは凄いと感じました。
エレガブ　そうなんです。まだまだソフビにしてないデザインが沢山あります。

ーーそれがいつソフビ化されるのか？　また楽しみです。それでは最後にこれからの活動に向けて抱負を聞かせてください。
エレガブ　今後10年20年30年と変わらず作り続けていきますので、これからもよろしくお願いします。
（2017年４月22日／トランスポップギャラリーにて収録）

↑ヘッダーに使用されてきたイラスト