- 2025-1-11
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sofvi.tokyoの「DesignerCon 2024」レポート3回目は、今や国内外で大人気なパンクドランカーズに始まり、もはや海外活動がメイン(?)な勢いのサンガッツ本舗、今回サイン会も行ったフィギュアアーティスト・TOUMA氏、「VAGおおかみくん」も人気なあらいきりこ氏、そして日本のソフビ界のレジェント・マルサンなど、ソフビ者なら誰もが知りたいブースの様子を公開。またsofvi.tokyoでも紹介したLowbrowee Toysや、怪獣ソフビコレクターとしても知られ、昔から怪獣ソフビ製作を続けるマーク・ナガタ氏のMAXTOYなど、それぞれ初の出会いもあり。ほかアートトイとしてもはや国際的に知られる2005年スタートのアメリカのライフスタイルブランド・tokidokiや日本アーティストと積極的にタッグを組む2001年設立のアートトイブランド・HOW2WORKなどで気になったソフビたちも紹介。海外ブランドも新たなブランドがいろいろ誕生しているが、tokidokiやHOW2WORKなどの老舗ブランドも出店しているところが「DesignerCon」の魅力!?
「DesignerCon2025」参加お問い合わせ■Don Kratzer(ドン・クラッツァ)don@designercon.com
パンクドランカーズはドン氏が主催するGlobal Figure Showcaseのブロックでの参加。左がアパレルゾーン、右がおもちゃゾーンで、注目ソフビはVIPナイトでほぼ完売! おもちゃゾーンの右手前にはklavとのコラボレーション「Space Controller 錆まみれVer.」や後列にはモノトーン感性炸裂なfrankmysterio_apcとのコラボレーション「frankmysterio Custom ver.」などありました。巨大な「あいつ」も!
おもちゃゾーンには、アメリカポップカルチャーを代表する人気フィギュアメーカー・Funkoによる「POP!」のパンクドランカーズフィギュアもありました!
ここでパンクドランカーズ主催の親方にラスベガスへ場所を移した「DesignerCon」の感想と、これから出たいと考えているアーティストへのアドバイスをいただきました!
「若干、雰囲気が……何かっていうのは具体的に言えないんですが、やっぱり今までアナハイムでしたから、ブースの造りや会場の雰囲気は一緒だけど、またちょっと違う。やはり場所が変わった地域差というか、そういう所はあるのかなって思いますね。今回は、去年とか一昨年とか来てくれた方や、ロサンゼルスに住んでて飛行機でラスベガスまで来てくれた方がいました。パンクドランカーズとして『DesignerCon』は、8回目の参加なんですが、ここでしか出会えない作家さんや、知り合えない方、メーカーの方とか、たくさんいますから、ここで作品をみてもらって、コラボレーションの話が決まったりとか、また別のイベントの話になったりとか、そういう意味では来ると来ないとでは全然違うと思います」
とのこと! これを読んで興味があったら、ぜひ次回「DesignerCon2025」への出店を計画してみては?
サンガッツ本舗はオリジナル中心にバラエティに富んだ品揃えでアメリカのソフビ者を迎え撃っていた! 「ガネーシャ」「白澤」、盟友・鈴木製作所の「ブッチ」もブースに並ぶ! 「DesignerCon」だからと浮き足立たず、国内と全く変わらない雰囲気に貫禄さえ感じる代表・いちみや忠義氏でした。そんなブースには、なんと人外(MONSTER)をテーマにしたコンセプトカフェ「MonsterParty」であり単眼マスクで活動するもなか氏が、ぶらりとやってきました!
直撃するエビキヨ記者、サンガッツ本舗・いちみや忠義氏、そして単眼・もなか氏とのスリーショット!
「スチームパンクなネオヴィクトリア調の柴犬型巨大ロボット」の「Mugi Teaworthy」をsofvi.tokyoで紹介した海外ブランド・Lowbrowee Toysとの出会いもありました! 「Mugi Teaworthy」へDoktor Aが自らが彩色を担当した限定バージョン「Hand painted micro-edition」や未彩色版、第3弾のカスタード成型などがならぶ!
Lowbrowee Toysに「Mugi Teaworthy」について聞いてみました!
「もともとコレクターなので『DesignerCon』には毎回来ていましたが、参加するのは今回が初めてなんです。『Mugi Teaworthy』は2024年の初めに作って、最初のバージョンは2024年春に発売しました。アーティストモノが好きなので、好きなアーティストと一緒にソフビを作りたいと思って製作したんです。この『Mugi Teaworthy』は私の飼っている大好きな柴犬に基づいて、Doktor Aが特別にデザインしてくれました。私は彼のデザインに従って制作してくれたんです」
なんと3日目は、Lowbrowee Toysが「Mugi Teaworthy」のモデルとなった愛する柴犬「Mugi」と一緒に会場へやってきた!
「『Mugi』は4歳です。ソフビプロジェクトが始まったのは『Mugi』が2歳の時でした」
日本のイベントで犬などを連れてくることは出来ないが、ここの会場では愛犬と一緒に来ているファンや家族連れがとても多かった! それも「DesignerCon」の特徴か?
「2日間、ほかの人も犬を連れてきているか? 確認していました。犬と一緒の人を見かけたので、ようやく一緒に来ることができたのです」と笑顔のLowbrowee Toys
そんな「DesignerCon」について改めて聞くと「ここには見るべきモノが沢山あります。私は全部、見る時間がありませんでしたが、絶対にほかのアーティストをチェックしてみてください。才能のある人がたくさんいますから」と楽しそうに教えてくれた
最終日にはサイン会も開催したフィギュアアーティストのTOUMA氏も、前回のアナハイム時代を知っているひとり。なんと今回、日本からの飛行機の乗り換えトラブルで、VIPナイトには間に合わず2日目からの参加となったという!
お馴染みのマスク姿のTOUMA氏にラスベガスでの「DesignerCon」についてお聞きした
「アナハイム開催の時は、その地がクリエイターのお土地柄ということもあって、Netflixで働いてる友人たちが来場してくれるとかありました。でもラスベガスではそういうお客さんを見なくて、純粋なアートトイのファンが来てる感じです」と冷静にラスベガス開催となった「DesignerCon」について分析。そして「ほかのディーラーさんに聞くと、やはり昨日のVIPナイトでソフビとか売れてたって聞きました。買い物はやはりVIPナイトなんですよね」とやや悔しそう! ぜひ次回リベンジしてください!!
作品「おおかみくん」も人気で[VAG]化されたイラストレーター・あらいきりこ氏も「DesignerCon2024」に参加。棚上段にある作品がカスタム作で、ほかはいつものイベント出店と変わらずという。マイペースに「DesignerCon」を楽しんでいたぞ
日本ソフビ界のレジェンドメーカー・マルサンの「DesignerCon2024」は、もちろん初売り新作目白押し!! 日本でも抽選受付されたアーティスト・久保亜沙香氏が彩色を手がけた「Asaka Blue」の[マルサンの恐竜シリーズ]から「トリケラトプス」「ステゴザウルス」「ブロントサウルス」の3種、[マルサンのウルトラ怪獣シリーズ=MARUMON」から「ボンドラア」「モグリネス」「バンカー星人」「バロン」「シーブル」の5種も展示!
マルサン最大の注目は、ごく少数のみ成型が間に合たため5つのみ持参して来たという「怪獣ぼうし」! VIPナイトで披露すると大人気であっという間になくなったとか! 手にしたヘッダーの裏表も実にいい! 代表・神永英司氏はイベント中ずっと「怪獣ぼうし」を被ってて、ものすごく似合ってました!!
マルサンイベントでお馴染みな「マルガチャ」と「マルモンの指人形シリーズ マルパペ」も注目を集めていました
レジには「マルモンネットワーク都市構想」で誕生したラスベガス記念「マルモンスタンプ:ドラギラス」がありました!!
マルサンから見た「DesignerCon」について神永氏に聞いてみました
「海外って日本のイベントとは違いますよね。『DesignerCon』に限らず、アメリカで開催されるデザイナー系イベントでは結構、ソフビのファンっているし、ソフビを作ってる人も結構いる。だから今後、自分でソフビを作る上で、ここだと色んなソフビを見れるし、逆に自分の作ってるソフビがどう評価されるか? それを見てもらう場でもあると思うんです。だからソフビを制作している人にとっては、来ればそれなりにメリットはあると思います。ただ昔に比べればビジネスになってるけど、まだまだマーケット規模は、メジャーな大手メーカーと比べると小さいですよね。逆にインディーズソフビぐらいの規模が、ちょうどいい感じだと思いますね」
このコメントは一般メーカーとして歴史のあるマルサンならではだ!
マルサン、ブルマァクの怪獣ソフビのコレクターであり、古くから活動するMAXTOYのマーク・ナガタ氏だ。氏が活動し始めの頃、海外でのソフビは今のような熱量ではなかったが、そんな中から現在まで活動を継続してきたことはとても凄いことだ! ちなみに氏は膨大なおもちゃコレクションを所有しておりアメリカで何度もおもちゃの展示会を開催している。ちなみに日本のMAXTOYは、マーク氏の生産担当窓口。ソフビの企画製作ではマーク氏と日本で、それぞれ独自に展開しているため、日本であまり見かけないソフビもブースに並んでいた!
マーク氏はもちろんマルサン怪獣ソフビの大ファンのため、何度も来日してマルサンを訪ねている。そのため代表・神永氏とは旧知の仲なのだ
歴史のあるアートトイブランド・tokidoki。そこのブースでは「tokidoki × GODZILLA」というコラボレーションソフビを発見! 「ゴジラ」の恐ろしさをかわいくデフォルメして造形。カラーは「Green」「Pink」「Black」の3バージョン。手にしたトラックが怪獣を演出している!
香港のブランド・HOW2WORKのブースには、日本でも大人気なT9G氏(写真上段右)、ナカザワショーコ氏(写真上段中)、デハラユキノリ氏(写真中段右)たちの作品も並んでいた!