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『イン・ザ・ヒーロー』ブルーレイ&DVD発売、武正晴監督ソフビ化記念インタビュー!

『イン・ザ・ヒーロー』武正晴監督インタビュー

1. 映画『イン・ザ・ヒーロー』について

――改めて今回のテーマとなっているスーツアクターという裏方について、監督は何を感じて本作に挑まれたのかを聞かせて下さい。
スーツアクターは作品の為に最も献身的に自らを捧げるパート。いつかスタントマンの映画を創ってみたいとは思っていたが、今回知らなかった沢山の事を学べた。全てのスタントマンとスーツアクターの方への記念碑的作品にしなくてはと思って挑みました。

――本作で描かれたヒーローのドラゴンフォーや悪役キャラについて、デザインなど監督が具体的に指示した部分がありましたら理由と合わせて教えて下さい。
西洋の竜=ドラゴンをイメージしてデザインしてもらいました。空から飛来したドラゴンが人間に憑依したイメージ。マントはそこからの発想です。

――そんなドラゴンフォーや悪役の完成したスーツを見た最初の感想を聞かせて下さい。
あまりのカッコよさに年柄にもなく飛び跳ねてしまうくらい。嬉しかったですね。

――今回の主役である『神龍戦隊ドラゴンフォー』を演じた役者さんたちに監督が求めたことと、そんな役者さんたちの演技をご覧になった感想を聞かせて下さい。まずドラゴンレッドの唐沢寿明さん。
唐沢さんがいてくれて、やってくれて本当によかったです。最後の100人斬りは唐沢さんでなくては不可能だったでしょう。下積みと努力がいかに大切かを教えて戴いた。台本通りに全てをやってくれるありがたい存在でした。とにかくケガだけはないように毎日祈ってました。

――ドラゴンブラックの福士蒼汰さんはいかがでしたか?
福士さんには、この役を本当に楽しんで欲しかったので、本人が積極的にアクションの稽古に参加してくれたり、前半の“性格ダメぶり”を様々細かく演じてくれたのは嬉しく楽しかったです。これからますます楽しみな若者です。

――ドラゴンブルーの黒谷友香さん。
黒谷さんも思いっきり関西人まるだしにしてくれて嬉しかったですね。スタイル抜群だし、女性特有の髪の毛をうまく使ってキャラクターを追求してくれて、難しい役にリアリティーを吹き込んでくれました。

――ドラゴンピンクの寺島進さん。
寺島さんは、唐沢さん同様自分の経歴を上手く生かしてくれました。若い頃の写真も提供してくださって。唐沢さんとの立ち回りは本当にリアルで、技術の確かさ、若い頃の努力が全てスクリーンに映し出されていて感動しました。ベテランピンク海野役の説得力が大切だったんで。

――ドラゴングリーンの日向丈さん。
グリーン役の日向さんは肉体改造を完璧にやってくれました。筋肉をつけすぎてケガしたりもしましたが、ご本人も俳優として苦労されてきた経験をうまく役の中で昇華してくれ、唐沢さんとの見事なシーンを創り上げてくれた功労者ですね。身体が固いんで柔軟体操をやるように助言はしたんですが、なかなか柔らかくはならなかったみたいでした。

『イン・ザ・ヒーロー』武正晴監督インタビュー

――本作はアクションが見所です。そんな役者さんたち、それぞれのアクションをご覧になった感想を教えて下さい。
俳優部、スタントチームの皆さんの奮闘によって、最後の100人斬りは日本映画史上でも記憶に残るシーンになったのではと誇らしく思っています。

――アクションの撮影で1番ご苦労したシーンや手応えを感じたシーンなどあれば理由とともに教えて下さい。
やはり100人斬りのシーンです。唐沢さんに俳優の凄さを見せつけられました。燃えながら斬り合うという危険なスタントには細心の注意を払いました。結果、素晴らしいシーンを是非とも見てもらえればと。

――監督は、子供時代の『ライダーシリーズ』や『戦隊モノ』などのヒーロー作品をご覧になっていましたか? お好きなヒーローがいたら、理由とともに教えて下さい。
仮面ライダーの特にV3の風見志郎。不完全な改造人間ライダーマンが好きでした。戦隊モノはゴレンジャーの第一回放送から夢中になって観ていたくらい好きでした。しかしながら、悪役が凄く好きで仮面ライダーXのアポロガイストや仮面ライダーストロンガーのジェネラルシャドウなどニヒルな強敵の登場にワクワクしておりました。

――そんな幼い頃見ていたヒーロー作品などが、本作に挑むにあたり何か役にたったことがあったり、参考になった部分などありましたら教えて下さい。
敵役、悪役をきちんと描くことがヒーローには大事なんだということですかね。

――本作がいよいよブルーレイ&DVDとなって発売されます。待っているファンへひと言メッセージをお願いします。
劇場で見逃していた皆様には勿論、劇場で何度も観ていただいたお客様にも是非ともお手元に置いていただければ嬉しいですね。

2. ソフビについて

――ヒーローと言えばおもちゃだと思います。今回劇中に登場した『神龍戦士ドラゴンフォー』のドラゴンレッド、ドラゴンブラックやクライマックスで登場した白忍者がソフビ化されることになりました。自分の作品のキャラがおもちゃ化されたことについての感想を聞かせて下さい。
子供の頃に夢中になって描いていたヒーローを大人になった今届けられるのが嬉しいのです。僕は特に怪獣や悪の大幹部を子供時代に妄想していました。チャーピーやネスコン、アルマゲドン将軍も今後宜しくお願いしますm(__)m

――今回のソフビは、60&70年代に隆盛を極めたデフォルメされた造型でのソフビ化です。監督も幼い頃、遊ばれた記憶があるのではないかと思うのですが、そんなヒーローソフビで遊んだ思い出話などあったら聞かせて下さい。
変身サイボーグシリーズやミクロマン、タイガーマスクシリーズを集めていました。やはり子供の時からマスクマンに魅力を持っていました。

――ご自身が過去に遊んだ記憶のあるタイプのソフビとして、本作がソフビ化されたされたことについての感想を聞かせて下さい。
やはりマスクの下の素顔が大事なんです。

――マスクも着脱可能と凝った仕様です。ということは監督のソフビのお気に入りポイントはマスクの下の素顔ですか?
そうです。

――このタイプのソフビは、今なお多くのファンに愛されており、本作のソフビも楽しみにしているファンは多いと思います。最後にそんなファンへのメッセージをお願いします。
映画のセリフ同様、世界中にドラゴンフォーと『イン・ザ・ヒーロー』が拡がってゆくことを願って強く希望します」

※『イン・ザ・ヒーロー』ソフビ情報はこちら

『イン・ザ・ヒーロー』武正晴監督インタビュー

profile
武正晴(たけ・まさはる)/1967年生まれ。
1986年明治大学に入学し明大映研に参加。
多数の自主映画制作に携わる。
卒業後は本格的にフリー助監督として映画現場に参加。
工藤栄一監督、石井隆監督、崔洋一監督、
中原俊監督、森崎東監督、井筒和幸監督らに師事。

チーフ助監督として
『ホテル・ハイビスカス』(2002年公開/中江裕司監督)、
『パッチギ!』(2004年公開/井筒和幸監督)、
『嫌われ松子の一生』(2006年公開/中島哲也監督)、
『ヒーローショー』(2009年公開/井筒和幸監督)などに携わる。

監督作品は
『ボーイ・ミーツ・プサン』(2007年公開)で長編デビュー後、
『カフェ代官山』シリーズ(2008年公開)、
『EDEN』(2012年公開)、『モンゴル野球青春記~バクシャー~』(2013年公開)、
『百円の恋』(2014年公開)など。

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