- 2025-12-26
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- VAG, VAG SERIES45, キブナドン, メディコム・トイ, 照紗, 第一形態, 郷土玩具怪獣®︎ キブナドン


グラフィックデザイナー
オーストラリア・シドニーで高校・アートスクール生活を過ごし帰国したのち、企業でのグラフィックデザイナーを経て独立。日本文化や伝統芸能に独自解釈をミックスして作品を制作する。主に展開する【郷土玩具怪獣プロジェクト】では、日本各地に古来から伝わる【郷土玩具】をベースにデザインされた郷土玩具怪獣「イヌハリゴン」や「キブナドン」を始め、郷土を護るやさしい怪獣たちをソフビを中心に展開。国内外のトイフェス・アートイベント出展や個展での発表を通してファンを広げている。
Twitter :https://twitter.com/p_genmu
Instagram:https://www.instagram.com/teresachiba/
FB「郷土玩具怪獣プロジェクト」:https://www.facebook.com/FolkToyKaiju
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ーー照 紗さんは[VAG]に何度も参加されています。毎回恒例ですが、これまで参加した[VAG]を振り返っての手応えや感想などを改めて聞かせてください。
毎回VAGへの参加が決まるたびに、初めてお声がけいただいた時の感激がよみがえります。国内外のトイファンの皆さまから寄せられる期待や喜びの声は、何よりの励みであり、その想いに応えられる作品を届けたいと、初心を思い出しながら制作への決意を新たにしています。
ソフビに関わる創作活動を始めて10年以上が経ちましたが、国内外で活動を続けてこられた背景には、VAGの存在が非常に大きかったと改めて実感しています。実際に世界の市場で活動する中でも、「VAGで作品を知った」と言っていただく機会はいまなお多く、感謝の気持ちでいっぱいです。
ーー今回は「キブナドン」の元祖ともいえる「1stモデル」が満を持しての[VAG]化となりました。この「キブナドン 第一形態」がラインナップされた経緯を教えてください。
昨年の2024年に「郷土玩具怪獣十年周年」の個展を開催した際に、赤司社長がお祝いに駆けつけてくださり、VAG化のご提案をくださいました。そして、当時メーカーとしてお世話になったMAX TOY JAPAN様や原型師の牧野様に企画協力をお願いできることになり、皆様のお力添えによって正式にラインナップが決定いたしました。
ーー実は長年ファンが待望した「キブナドン 第一形態」ですが、今回ラインナップされたことについての感想をぜひ聞かせてください。
まさかこういった形で、キブナドン第一形態が再度ソフビになるという事を想像をしたことがなかったので私自身とても驚きました。
ーーそして改めて「キブナドン 第一形態」をデザインされた時のこだわりや、コンセプトなどを教えて下さい。
10年前、MAX TOY JAPAN様による女性クリエイターによる怪獣デザインコンテスト企画で生まれたのが「キブナドン」でした。
当時のソフビ市場には、現在のように“かわいい系”のソフビはほとんど存在せず、ニーズの中心も男性向けの怪獣ソフビでした。そのため、当時の市場性を強く意識しながらデザインした部分が大きかったように思います。
企画のお話をいただいた頃、私は宇都宮の郷土玩具「黄ぶな」と出会い、その魅力に夢中でした。そこで、「江戸時代に疫病から人々を救ったという伝説を持つ黄ぶな」と怪獣を融合させることで(半ば強引ではありましたが)、郷土を護る存在としての「郷土玩具怪獣」シリーズ第一作目が誕生しました。郷土のために怪獣化する、という背景を持つ存在だからこそ、力強く凛々しさを感じさせながらも、どこか柔和で親しみのある雰囲気を併せ持つデザインにしたい――当時はそんな想いを込めて制作していました。
ーーこれまでに何度も[VAG]用の原型を経験されてきました。そうした経験を重ねたことで[VAG]サイズの製作で、何か新たに気がついたことや、気をつけていることなど出てきたことがあれば聞かせてください。
原型を直接手掛けないタイプの作家として関わってきた私にとって、VAG作品の原型制作は、原型師さんによる手原型から始まり、3D原型へと移行し、キャラクターによってはオリジナルのソフビを3Dスキャンしてデータ上で調整するなど、さまざまな変遷を経てきました。
3Dデータでの監修は独特で、3Dモデリングの知識が乏しい私にとっては、かなり苦労した記憶も多く残っています。
その一方で、VAGサイズとしてオリジナルよりも小さくなる際には、単なる縮小ではなく、キャラクターの個性や魅力がきちんと伝わるよう、どのようにデフォルメするかを常に意識しています。シリーズを通してオリジナルサイズにとっての「小さいきょーだい(兄弟)」という見え方になる様にも意識しています。
近年、業界全体が急速にデジタルへと移行する中で、アナログとデジタルの両方を学び続けながら、より良い形を模索していきたいと考えるようになりました。
ーー完成した「VAG キブナドン 第一形態」の原型や商品サンプルを見た時の率直な感想や、長年のファンの待望に応えた完成への手応えなど、ぜひ聞かせて下さい。
調整していただいた原型や商品サンプルを拝見し、ひと目でとても気に入りました!
キブナドン第一形態の後、第二作目となったイヌハリゴンからは、フォルムを丸みのある方向へと大きく路線変更していたこともあり、第一形態のカムバックについてお声をいただきながらも、その後のフォルムがすっかりお馴染みになっていたため、今回のVAGはどのような形が最善なのか悩んでいました。第一形態もそれ以降の作風も知ってくださっている方、どちらかしか知らない方、その両方に楽しんでいただける形になるよう模索していたので、発表後に喜びの声を多くいただけたことには、心から安堵しました。
ーーシリーズは5色あります。色決めの基本コンセプトと、カラーバリエーションの理由を教えて下さい。
「VAG キブナドン第一形態」のカラーリングは、これまでに2度リリースしていただいた「VAG キブナドン」と同様、キブナドンの故郷である栃木県や宇都宮にまつわる色をテーマに展開しています。
オリジナルとなる宇都宮の郷土玩具・黄ぶなカラーをはじめ、宇都宮が古くから雷の多い地域であることにちなむ雷様(らいさま)カラー、栃木県の県鳥であるオオルリカラー、宇都宮の名産・餃子カラー(蓄光)、そして宇都宮を拠点に活動する「宇都宮キブナドンプロジェクト」のメンバーでもある、宇都宮出身クリエイター・Ushimaru Saekiさんとのコラボカラーの全5色となっています。
ーー今回も新たに[VAG]に参加したことで、改めてご自身のキャラクターが[VAG]のようなカプセルフィギュア化されることへの感想を聞かせて下さい。
何度経験しても、自分の作品がカプセルフィギュアになるという事は感動と夢があるなあ…と思います。
この愛しさとドキドキワクワクは作り手にとってもお迎えしてくださる方にとっても唯一無二なのではないでしょうか。
素晴らしい機会をいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。
ーー今後、再び[VAG]で挑戦してみたいキャラクターやギミック、新たな参加意欲などがあれば、ぜひ教えてください。
また新たな郷土玩具怪獣の仲間たちが登場した際などには、是非参加さていただきたいです。
新しいギミックは、可動部分が増えたり小物がついてきたりする仕様などもあったら益々世界観と遊びが広がって楽しいだろうなあ…なんて妄想しております。
ーー最後に「VAG キブナドン 第一形態」を楽しみに待つファンへのメッセージを、ひと言お願いします。
大変お待たせ致しました!約10年に渡る皆様のリクエストにこの様な形でお応えできる事になりました。
郷土玩具怪獣シリーズの原点となるキブナドン第一形態ですので、ぜひこの機会にお迎えください。
そして、いつか一緒にキブナドンの故郷である宇都宮で活動をしている次の世代のキブナドンたちも会いにきていただけたら嬉しいです。































