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[VAG]第7弾についてお聞きしました!針生謙一(HARIKEN)編ダルマボーヤ製作について

【INTERVIEW】[VAG]第7弾についてお聞きしました!針生謙一(HARIKEN)編ダルマボーヤ製作について

キャラクターデザイナー/針生謙一(HARIKEN)キャラクターデザイナー/針生謙一(HARIKEN)

■宮城県仙台市出身。60HMRロックTシャツデザインコンテストでの商品化をきっかけにフリーランスとして活動をスタート。食べ物や日用品等、ありとあらゆるものをポップなキャラクターにするのが得意。全国で発売中のキャラクターステッカーは出荷総数30万枚を突破。スタン・ハンセンのTシャツデザイン、カプセルトイの商品企画も手掛ける。食玩からアメリカントイまで収集する駄玩具愛好家。フエラムネのおもちゃを毎日1箱ずつ開封する日本コリスハンター協会(非公認)隊長。現在、隊員数およそ1,100人。ポッドキャストやトークライブも開催中。その他、映画や番組にも出演。2015年よりアワーソングスクリエイティブ(ケイダッシュグループ)所属。

ーー今回のプロジェクト参加の経緯と感想を教えて下さい。
メディコム・トイの赤司社長から「ソフビのガチャをやる事になったので、いいアイディアがあればぜひ!」というお話を頂いたのが始まりだったと思います。[VAG]は「SERIES1」から全て拝見していたんですけど、自分のアイディアがようやくお見せ出来る段階にまとまったのでご連絡して会いに行きました。メディコム・トイさんとはボクが高校生の頃から仕事をご一緒したいと勝手に思っていたので、採用のご連絡を頂いた時は物凄くうれしかったですね。進み始めてからも「まだかなまだかな」と完成と発売を非常に楽しみにしていました。(笑)

ーーこのプロジェクトに対して期待している事などあったら教えて下さい。
ボクも「こっ、これは!」と気になる[VAG]が出ると買っているので、そんな風にお客さんがときめく新たなる[VAG]が続々と生まれてくる事を期待しています。500円のガチャガチャという事で買いやすくなっていると思うので、いわゆるアーティストモノのソフビをこれまで手にする事がなかった皆さんにも、身近な入口というか、楽しみのきっかけになったらいいなと思います。

ーー今回はなぜ「ダルマボーヤ」を製作しようと考えたのか教えて下さい。
ダルマボーヤは[VAG]に向けて新たに生み出したキャラクターです。カプセルから出てきた時の面白さとか喜びを最優先に考えていて「カプセルと近い球状のデザインにしよう」というところからアイディアを膨らませました。ボクは「和」なモノとか、ダルマが子供の頃から大好きなんですよね。かっこ良さとかわいらしさが同居していて、シンプルな丸い形状とかに心ときめく感じです。今もお祭りやお土産売場、インターネットなんかで気に入ったダルマを買い集めています。ボクなりの「ダルマ愛」とさっきお話したアイディアとを掛け合わせて「最高のキャラクターをつくろう!』というところからダルマボーヤが誕生しました。

ーー改めてキャラをデザインされた時のこだわりや、コンセプトなどを教えて下さい。
形状についてはダルマ本来の特徴は活かしつつ、余計な要素を加えず極力シンプルに。ソフビの成型に適した形状を意識しつつ、新しいキャラクターとしての魅力がばっちりハマるようなモノにしたかったんです。手足の位置、長さ、太さなどのバランス取りにもこだわりました。ダルマには「開運」や「七転び八起き」などの意味がありますよね。ダルマボーヤは「開運」の約束は出来ないけれど……ちょっと弱気なヤツなんです。「あなたの幸運をいつも願っているよ」という、身近な友達のような存在です。普段はおとなしくて、声を張るタイプでもない。それでも、自分らしく前向きに生きている。HARIKENキャラクターたちのひとつのテーマでもあるんですけど、小さかったり、弱かったり、くせ者だったり……そんな青二才たちが精一杯生きている姿に何かしら感じてもらえたら嬉しいです。

ーー原型は牧野良彦氏(TTToy)が担当されています。原型師のチョイスや原型製作時にこだわった造型ポイントなどあれば理由と共に教えて下さい。
原型師を決めてくださったのは赤司さんです。HARIKENの初めてのソフビフィギュアである「MAD PANDA(マッドパンダ)」や、「アレの見守りソフビ人形」も原型は牧野さんなんですけど。ダルマボーヤは手描きの三面図と、それを補足するイメージ画と簡単な指示書をお渡しするところから始まって、今回は写真で原型の監修をさせて頂きました。眉毛や目、模様など「どこを凹ませて、どこを出っ張らせると立体物として魅力的になるか、塗装映えするか?」などを考えました。原型師さんの解釈でアレンジも加わったりするので、素晴らしい造型を完成させてくださった牧野さんと、赤司さんのご判断に感謝しています。

ーー今回は5色あります。色決めの基本コンセプトと、色バリエーションの理由を教えて下さい。
ダルマの持つ開運的な要素から、玩具などの商品では馴染みのある、恋愛運、健康運……みたいなカラーを最初に思い浮かべました。今回はあえて記載していないので、手に取る皆さんそれぞれの解釈で楽しんでもらえたらと思います。1種類1種類が主役に見えるような配色を考えました。玩具好きのボクとしては、ガチャガチャなので「シークレット(中身が明らかにされていない)的なモノを入れたい!」というのがあったので、成型色からこだわった歌舞伎バージョンのダルマボーヤを5色めに加えています。

ーー実際にソフビサンプルを見た時の完成への手応えなど聞かせて下さい。
「いい感じ!」、「素晴らしい!」と独り言を言いながら、色んな角度から眺めてました(笑)。成型色と塗装を、それぞれ指定させて頂いたんですけど、実際のダルマのように顔と体の質感を変えたかったんです。成型色と塗装部分のツヤに違いをつける事で、玩具的魅力も高められたかなと。あ、ダルマボーヤを何となくこう、ボールを掴むように握ってみたんですよ。その大きさとかボリュームのバランスがとても素晴らしいんです! これは牧野さんのおかげですね。皆さんもぜひ握ってみてください(笑)。

ーー[VAG]はすでに何シリーズも展開しています。これまでの各シリーズに対してプレッシャーなどはありましたか?
各シリーズへのプレッシャーというものはそんなになかったと思います。今回に限らずですけど「自分が手掛けてきた商品やキャラクターを越えるモノにしたい!」 という気持ちはいつもありますね。キャラクターの設定やデザインから色決めなど、ボクがこだわれるところは精一杯やらせて頂きました。素晴らしいフィギュア、製品に仕上げて頂いたので、手にとって頂ける皆さんの感想が今からとても楽しみです。

ーー今後またシリーズへの参加意欲などあれば聞かせて下さい。
ぜひ!また参加したいです。実はダルマボーヤの他にも何案かご提案していたんですけど、その中のひとつを赤司さんが気に入ってくださっていたんです。そのキャラクターでもおもしろいモノができると思いますし、また新たなキャラクターでも、ダルマボーヤの別カラーでも、いいモノが出来るという自信はあります。その為にも、ダルマボーヤがたくさんの皆さんによろこんで頂ける事を願ってます!

ーー最後にファンへのメッセージをお願いします
お元気ですかー! いつもHARIKEN、針生謙一を応援してくださる皆さま、ありがとうございます。メディコム・トイさん、原型の牧野さん、関わってくださる皆さんのおかげでめちゃくちゃ素敵なダルマボーヤが完成しました。触ったり並べたり、一緒に出掛けたり、自由に遊んでください! 日々、SNSやメッセージ、イベントなどでいただく皆さまからのうれしいお言葉のひとつひとつが、ボクの自信や活動の原動力になっています。本当にありがとうございます! これからもよろしくお願いいたします!!

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