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COLUMNで紹介した「キュート&クール」な世界観で活動するKAIJINとは?

今回のCOLUMNで紹介した「キュート&クール」をコンセプトに活動するKAIJIN氏とはどのような作家なのか? ここではその活動スタートから、どのようにして現在の作風となったのか? その歴史を振り返っていただきました!「KAIJIN TOYの世界を見てみよう!」とあわせてお楽しみください!

COLUMNで紹介した「キュート&クール」な世界観で活動するKAIJINとは?
↑代表キャラであるステイニーのイラスト。COLUMNのコレクションを見れば解る通り、氏の作品を語る上でポップな彩色センスは外せない。このようなイラストを見るとそのポップさが際立っている

1.プロフィールについて

―キャラクターデザイナー&フィギュアアーティストとして本格的に創作活動を開始された年と、そのきっかけとなった出来事などがあれば聞かせて下さい。
小さいころからオモチャやプラモが好きで、独学で覚えた知識で作ったオリジナルフィギュアをイベントで販売したのが最初ですね。その翌年の2005年にそれまでより活発に作家活動し始めたので、その頃だと思います。イベントに参加するようになってから様々な作家さんと知り合いになったり、個展や企画展をやるようになって更にハマっていった感じです。

―本格的な活動以前より、やはり様々な創作はされていたと思うのですが、それはどのような創作だったんでしょうか?
今はどちらかというと可愛い感じの作品の印象が強いと思いますが、学生の時まではリアルタッチでSF的なものが多かったと思います。画材もアクリルや水彩など手描きが中心でPCもほとんど触ったことも無かったですね。専門学校を卒業してからデザイン事務所で数年、商業イラストを描かせてもらい、その後フリーで主に情報誌のカットイラストなんかも描いていました。その中で時間を見つけて自分の絵は描いていましたが、仕事とは分け、あくまで趣味の範囲での創作。自分の作風というものを、どうすれば見つけれるのか分からず、色々試していたので、昔と比べると随分作るものが変わったと思います。

―“KAIJIN”というネーミングにされたのはなぜですか? 由来などがありましたら聞かせて下さい。
CGに興味があった時期があり、趣味で少しの間3Dソフトを使ってキャラクターを描いていたことがあるんですが、その時作っていたキャラクターの名前から付けました。手元にデータも無いのでお見せ出来ませんが、改造人間のような機械と人間が混ざったような、どこか泥臭いキャラクターです。とりあえず改造人間を縮めて”改人”と自分の中で名付けたんです。その頃HPを作って作品を色んな人に見てもらおう考えていたので「HPのタイトルはどうしようか?」と。載せれる作品も少なく、その“改人”くらいしかなかったので「これでいいや」という軽いノリで決定。本名出すのは抵抗があったので、作家名としてタイトルをそのまま使いました。後々ちゃんと考えようと思ってたんですけどね、変えるタイミング逃したまま今に至ります(笑)。

―現在のデザインスタイルに落ち着いたのはいつ頃ですか? 辿り着くまでに苦労された話などあれば聞かせて下さい。
根っ子の部分が固まったのはステイニーを出した頃でしょうね。今では色々とその時作りたいものでデザインスタイルの方向性がありますが、作品発表やソフビを出し始めた頃は、自分の作風を覚えてもらうという事を意識して変える事を抑えていました。

ー作品は主にFEWMANYさんとOne up.さんとで発表されています。それぞれとの出会いのきっかけなど教えて下さい。
FEWMANYさんとはアートイベントでTOUMAさんと知り合った時に紹介してもらったのがきっかけです。実はお会いする以前にステイニーの前身となるレジン製のワンオフフィギュアを知ってくれていたようでして初めての個展もさせてもらいました。当時は活動自体まだ何をどうしていいか分からない時でしたので、色々な事を教わり今でも大変お世話になっています。One up.さんは最初普通にお客さんとして遊びに行ってたのかな? イベントであったかもしれません(笑)。がっつり会うようになったのはOne up.製ソフビ第一弾のファルクライムのお話を頂いた時からです。これも元となるレジン製キャラが居たんですが、それをOne up.さんが気に入ってくれてソフビにしようと声かけてくれたのがきっかけです。

―それぞれで作風を変えて発表しているようにも感じられるのですがいかがでしょうか? KAIJINさん的に何か理由がありましたら教えて下さい。
質問にあるそれぞれで作風を変えているという点、まずFEWMANYさんは、最初に出したステイニーのような活動開始当初から続けている可愛い路線で制作しています。One up.さんは挑戦的というか毎回冒険させてもらってますね。出てきたアイディア全部放り込む姿勢です。FEWMANYさんが表ならOne up.さんは裏のKAIJINってところでしょうかね。

―ついでに2010年にOne up.さんでKAIJINDOUMEIをスタートさせていましたが、それはその後どうなったのでしょうか?
タケヤマ・ノリヤさんと一緒に制作したドリームハウスモンスターの展開後、現在は目立つ活動はないのですが、あんなの作ってみたい、こういうのもどう? といった話はあります。大抵オモチャの話で終わるんですけどね(笑)。でも自分ひとりでは思いつかないアイディアやデザインが飛び出てくるのがKAIJINDOUMEIなので 飛び出るその時までお待ち下さい。

―また2013年~2014年は、KAIJIN TOYとして特に目立った活動のない時期があったように感じていました。それはなぜだったのでしょうか?
活動自体はしていたんですが、恐らくソフビのリリースが少なかったからでしょうね。ソフビには向かないデザインのキャラクターを多く制作していたので造形物自体レジン製のものに重点を置いていましたから。

ーこれまでの代表的なお仕事暦を簡単でかまいませんので聞かせて下さい。
ステイニー、ジェペル、ファルクライム、ムシュベルなどオリジナルソフビフィギュアの展開を軸にしていますが、他にもジャケットへの作品提供や企業とのコラボフィギュア、リデザインなどがあります。

2.趣味趣向などについて

―最初に子供の頃好きだった作品(映画、TV、漫画、小説、音楽、おもちゃなどあらゆる創作物)の思い出などありましたら聞かせて下さい。
アニメが昔から好きなので色々見ていますが、特にロボットものは大好きでしたね。ガンダムは勿論、ダンバイン、エルガイム、ゴーグ、ガリアン等々。主題歌とか凄く頭に残っています。他にもゲゲゲの鬼太郎や妖怪人間ベムなど少し怖いけど見ちゃうような作品も好きでした。今ではゾンビ映画やホラー映画が好きだったりするので、凄い影響受けてたのかもしれません。オモチャで覚えてるのはカバヤのボトムズガムとかガリアンガムでしょうか? 今では信じられない出来と価格だったと思います。

―現在ふりかえってみた時、そうした思い出の何かが「今の自分の作品に活かされているな……」と思うことがあったりしますか? それは作品のどんな所でしょうか?
凄く空想好きな子供だったと思います。好きな作品とか振り返るとSFや冒険活劇、ロボットモノばかりですし。怖いとか不気味なモノ、得体の知れない物への興味って部分もキャラクター作りに活かされているんじゃないかと思いますね。あと小さい頃は外で遊んで帰ってきたら油粘土でずっと遊んでました。それがほぼ毎日、最終的にバケツ1杯分くらいの粘土が家にありましたよ。テレビや本で見た物、空想で子供なりに色々粘土で作るんですが、付属のヘラでは大雑把過ぎて上手く出来ない。そこで爪楊枝で細かいとこを作ったり、手芸用の糸を母親から拝借して糸で綺麗に切断したりと、たぶん造形の基になる部分がこの頃出来てたんじゃないでしょうか。

―現在も様々な作品をご覧になっていると思います。今はどのような作品が好きですか?
自分で思うに好みは小さい頃から変わって無い気がします。カッコいいものには弱いかな。あと制作者のこだわりが感じられるものに惹かれます。

―現在、そんな好きな作品に触発されたりしますか? またそれによって制作された作品などがあれば教えて下さい。
趣味でオモチャ全般集めているので一年中触発されてるんじゃないでしょうか?(笑)。最近発表した「ガルラ戦記」のゲイズが作品としては今まで一番影響出てるかもしれませんね。

3.現在の創作活動について

―キャラクターを創造するときに気をつけていることやこだわりなどを聞かせて下さい。
時間をかけるのは全体のバランスですね。それは配色の時もあれば、目の位置だったり様々なんですが、自分の中で気持ちの良いラインが出来るまでやり直します。たとえそれが何十回、何百回も描いたキャラクターでも同じですね。たまに個展などでラフを見せたりしますが、それは線がかなり整頓された状態でして、裏で人様に見せれるような状態じゃない ものを毎回何枚も描いてます。

―それを造型するとき、あるいは依頼で造型するとき、気をつけていることやこだわりなどを聞かせて下さい。
立体にしていく過程で見えてくる部分やアイディアが多いため、デザイン画は一歩手前で済ませて造形しながら自分のイメージに近づけていきます。最近は依頼で原型を作る時もあるんですが、三面図よりイラストなどの資料に重点を置くことが多いです。

―彩色がもの凄くカラフルな印象が強いのですが、イラストや立体に関しての彩色の時に気をつけていることやこだわりなどを聞かせて下さい。
好きな色の組み合わせなどはあります。青使うなら黄色を足すとか。今まで作った作品の積み重ねで、ある程度頭の中で決まっています。あとはキャラクター性を考えながら決めたりします。笑顔で青なら優しいイメージ、ピンクなら可愛く、しかめっ面で黄色ならイタズラッ子。逆に色から決める事もあり、ソフビでのカラバリなら、その色からイメージを広げて名前やストーリー、設定を考えたりもします。

4.新作について

ー前回One up. さんとスタートさせた『ガルラ戦記』をご紹介させていただきました。コンセプトやKAIJINさんの新シリーズへの思いなどは、そこで聞かせていただきましたので、前回から1ヶ月経ったシリーズの現状の進行など新たに聞かせて下さい。
製品版に彩色するためのマスク型を現在制作してもらっています。それと今回あえて艶消しになる金型で制作してもらっているのでサンプルでは塗装だったところが成形色になる為、色味の調整をすることになると思います。

―最後に今後の創作活動の方向性や希望などありましたら聞かせて下さい。
オモチャ好きとしてはアクションフィギュアを作りたいですね~。今までもハンドメイドでいくつか作ったことはあるんですが、もっと気軽に遊べるもので出してみたい。そこは別に可愛いとかロボにこだわらず、立体として色んなポーズや表情を見てみたいです。そういう点でアニメーションにも興味はありますね。オリジナルキャラクターとしてはフィギュア以外にも展開出来る幅は広げていきたいと思います。それが映像なのか印刷物なのかわかりませんが、そこは柔軟に動けるようにし、自分を縛らないようにしていきたいと思います。デザインや造形で自分の作風を残しつつも色々と挑戦はしたい。やはりその時々に受ける刺激で作りたいモノも変わってくると思いますし、自分を含め楽しませたいですから。
(2015年9月取材)

COLUMNで紹介した「キュート&クール」な世界観で活動するKAIJINとは?
↑KAIJIN氏。ステイニーのイラストを前にして、全く違和感なく作品にとけ込んでいるのが凄い!

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