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スウェーデン発のソフビブランド・Art Fabula(アート・ファビュラ)がおもしろい!

海外在住のとても気になるソフビアーティストを紹介したい。きっかけは、たまたまみかけたブランド・Art Fabula(アート・ファビュラ)のTwitterだった! プロフィールにはスウェーデンが拠点と書かれていた。スウェーデンといえば、は日本ではIKEAでお馴染みな北欧の国……ヨーロッパにソフビファンがいることは知っているが、果たしてスウェーデンにも日本のようなソフビ文化があるのかどうか? 正直よく知らなかったので、まずクリエイターがいることに驚いたと同時にソフビ事情など、とても興味が湧いた! Twitterをフォローすると、タイミング良くご連絡いただいたので、コンタクトをとってみると、ブランド・Art Fabulaについて、とても興味深く、海外事情も伝わってくるお返事を送っていただいた。それがとてもおもしろかったので、Art Fabula主催のJuan Martínez(ホアン・マルティネス)氏に許可をもらい、作品と共に掲載させていただくことにしました。

■Art Fabula(アート・ファビュラ)について/Juan Martínez(ホアン・マルティネス)氏

私のブランド・Art Fabula(アート・ファビュラ)について少しお話ししましょう。2020年にこの小さな会社を作り、より西洋的なスタイルのビニール玩具の生産を始めました。ここ1年ほどは、より日本的なスタイルのソフビに100%注力しており、日本市場に私のおもちゃを紹介しようとしています。最近リリースした「MECHA(メカ)&KING(キング) ZHAAR(ザール)」や「GECKOGON(ゲッコーゴン)」は、日本のお客さんにとてもよく受け入れられています。それはとてもれしいことです。それでも私は、このソフビの世界ではとても新参者で、ちっぽけな存在なので、私ひとりでは、より多くの人にアプローチするのは難しいです。そのため自分の作品を多くの人に知ってもらいたいと思い、がんばっています。

私は2002年から2003年にかけてスペインでグラフィックデザインを学び、そこで初めてフランク・コジック、マイケル・ラウ、メディコム・トイなどのアートトイカルチャーに出会いました。アートとおもちゃのミックスが大好きになり、初めておもちゃのデザインを始めました。当時はまだ若く、お金も何もなかったので、アメリカのKidRobotフォーラムに参加してました。そこではビニール玩具について多くのことを学びましたが、当時はまだメジャーではなかった日本の玩具については何も知りませんでした。ソフビについて深く学んだのは、それから何年も経ってArt Fabulaを始めたときでした。私の最初のおもちゃ「EGGIE」「CAPTAIN BPOP」は、アメリカのアートトイにとても影響を受けたモノでした。後の「BONNIE」と「GECKOGON」は、私にとって初めての日本製ソフビ玩具です。

スウェーデン(あるいはヨーロッパ)にはソフビの伝統はありません。この種のおもちゃはスウェーデンにはないし、日本のソフビを集めている人や、知っている人に会ったことも見たこともありません。スウェーデンでは、日本の文化全般や「ゴジラ」などの日本の文化的アイコンについて多くの人が知っていますが、おもちゃ文化はあまり知られていないと思います。子供たちには『ニンジャ・タートルズ』や『ヒーマン』のようなアクション・フィギュアに人気があります。スウェーデンにもアートトイショップがあります。新しいですが、アメリカのアートトイや「BE@RBRICK」など、大きく広告されている動物モノなどが中心です。でもアートトイやビニールトイは(私のような少数のコレクターを除いて)人気は低いです。スウェーデンにもソフビを知っている人、集めている人がいるはずですが、ソフビのおもちゃを作っているのは、間違いなく私だけだだと思います。

私が日本のソフビ文化を本当に愛しているのは、小さなアーティストたちが、アメリカや中国で作られる、ほかの大きなビニールトイよりも、ずっと小さなスケールで、自分たちのイマジネーションを直接おもちゃにできる可能性があるこです。そして、そのクオリティはまったく別のレベルにあります。私は中国、スペイン、日本でおもちゃを製作したことがあるが、日本で製作されたものほど、優れたおもちゃに出会ったことはない。中国やスペインでも素晴らしい製品が作れないわけではないが、日本の細部へのこだわりと、品質保証は別世界のものだ。もうひとつ、私が惚れ込んでいるのは「怪獣」や「妖怪」といった日本の文化や伝統です。「ゴジラ」を生み出した国に恋しない手はないでしょう?

だから私は日本にすべての努力と苦労を集中させる必要があります。この機会を与えてくれたことが、その助けになればと思います。前にも言いましたが、とても感謝しています。

日本ではショップ・T-BASEやケンエレファントのVINYL、アメリカではほかのショップと仕事をしています。自分のウェブサイトでは、いくつかの作品を直接販売していますが、先ほども言ったように、SNSだけで人々にリーチするのは難しいことです。来年は、日本の「ワンダーフェスティバル」のような展示会に少なくとも1回は参加して、私の作品をもっと日本の人たちに知ってもらおうと考えています。

最近、新しいソフビトイをリリースしました。高さ25cmの怪獣「GECKOGON」です。このおもちゃは日本製で私の彩色です。すでに2種類のバリエーションをリリースしていますが、コラボレーションしているショップのために、さらに多くのバリエーションを準備中です。このおもちゃは、ほかの2つのおもちゃ(「MECHA ZHAAR」「KING ZHAAR」)と共に予想を上回る売れ行きです(私のいる小さなスケールでは)。私はほかのおもちゃも一般に紹介したいと思っています。

■Art Fabulaソフビコレクション

「GECKOGON(ゲッコーゴン)」


「MECHA ZHAAR(メカ・ザール)」「KING ZHAAR(キング・ザール)」


「BONNIE(ボニー)」


「EGGIE(エギー)」


「CAPTAIN BPOP(キャプテン・ビーボップ)」

「GECKOGON」(75USD/約10,500円/税込)は、高さ25cmの日本製怪獣風玩具。頭、腕、足が可動する。ヤモリと恐竜のミックス。彼はファブラ星のエイリアンです。ファブラ星のジャングルに住む、大きくて気高いエイリアンです。このおもちゃの各カラーバリエーションは非常に限られています。
「EGGIE」と「CAPTAIN BPOP」は私の最初の作品です。「EGGIE」はすべての始まりのおもちゃだった。まだ少し残っています。かわいいデザインなので、みんなに気に入ってもらえるといいな。「CAPTAIN BPOP」も同じですが、こちらは完全に生産を中止しました。いつかまたデザインし直すつもりです。今は「KING ZHAAR」「MECHA ZHAAR」「BONNIE」「GECKOGON」に全力を注いでいます。これらのおもちゃは、日本の観客に信じられないほど受け入れられている。とても感謝しています。
Art Fabulaのソフビは通常リリースは自身のウェブサイトで行われますが、私のメーリングリスト(VIPコミュニティ)のフォロワーのために限定トイを最初にリリースすることもあります。
お問合せ/Art Fabula contact@artfabula.com @ArtFabulaStudio artfabulastudio YouTube

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