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これは自分で構成&デザインを考える初シリーズです! 今後も魅力的なソフビを発表します!! ASM(ANIMATION SOFVI MUSEUM)原型師・HaRu Interview


昨年末に第1弾として全高約60cmサイズの「ASM ジャンボサイズ デビルマン」を披露したメディコム・トイの新シリーズ[ASM(ANIMATION SOFVI MUSEUM)]。まるで1970年代に発売された大型玩具を思わせる第1弾だけに当初、アニメキャラクターを大型玩具化する新たなシリーズなのか? という印象だった。そんな中発表された第2弾は『北斗の拳』より全高約28cmサイズの「ケンシロウ」!『デビルマン』『北斗の拳』からのソフビ化は、比較的過去にもあったため、この時点でも[ASM]の方向性は、まだベールに包まれた印象だった。しかし第3弾として『北斗の拳』から「ハン」と「ヒョウ」というキャラクターをチョイスしたことで、明らかにこれまでと違うチョイスを感じ、続く「ASM 怪獣8号」というチョイスで[ASM]の方向性がハッキリと見えてきた! つまり[ASM]は、タイトルの通りとても幅広くマンガ&アニメのキャラクターのソフビ化を目指すシリーズなのだ。第5弾の『地獄先生ぬ~べ~』、第6弾『幽☆遊☆白書』で、それは完全に証明された! さらに「MEDICOM TOY EXHIBITION ’25」では、『覚悟のススメ』『チェンソーマン レゼ篇』『EVANGELION』も発表され、今後の展開も超充実している。そんな注目の[ASM]で全原型を担当しているのがHaRu氏! すでに原型師として活躍中の人物だが、メディコム・トイに確認したところ、この[ASM]は完全に氏がキーパーソンなのだという。ソフビといえば、怪獣やロボットが充実しているが、日本のマンガ&アニメ系キャラクターのソフビ化はそれほど充実しているわけではない。それだけに[ASM]のようなシリーズは、世代によって強く望んでいたソフビ者も多いのでは? そこで現在メキメキと注目を集め出している原型師・HaRu氏を直撃しました! シリーズの今後はもちろん、原型師HaRu氏の人物像に迫る経歴や趣味嗜好など、いろいろ深掘りさせていただきました。ぜひお楽しみください!

1.HaRu氏ご自身についてと、ものづくりのルーツとは?


ーー原型師を志したきっかけや、これまでの経歴についてお聞かせいただけますか? 
子供の時からソフビ人形やアクションフィギュアが大好きで、中学生の頃には商品化してないキャラを自作しようとしたのがきっかけです。そこからスタートしていつの間にか仕事になっていました(笑)。
プロとしての造形歴は15年以上ありますが、子供向けや一般向け商品では名前を出す習慣がなかったので、今回のメディコム・トイさんとの新企画にあわせて「HaRu」として新人デビューさせて頂きました!! 造形だけでなくデザインも出来るので、新商品のイラスト案や三面図も自分で描いています。

ーー[ASMシリーズ]のモチーフには90年代のアニメ作品が多い印象ですが、これは偶然でしょうか。[ASM]のコンセプトや、セレクトするキャラクターのこだわりなど、このシリーズの企画の軸になっている部分について教えてください。
もちろん、私が子供の時に欲しかったからです(笑)。ソフビ人形は60年代~70年代の特撮ヒーローやアニメ作品が主流です。80年代~90年代になると、アニメ作品のソフビ人形そのものが無くなっていきました(超合金、アクションフィギュア、アメコミトイが人気の時期)
この時期の作品『北斗の拳』『地獄先生ぬ~べ~』『幽☆遊☆白書』などのソフビ人形が当時あれば・・・というコンセプトがASMシリーズの軸になっています。

ーーHaRuさんは[ASM]以外にも原型師として[VAG]シリーズなど様々に原型を手がけてますよね。ご自身のオリジナルと[ASM]のような版権作品では、原型を制作する上での心構えやアプローチにどのような違いがありますか?
これは私の中でハッキリしています。「個性を出すべき作品か、出さないほうが良い作品か」で、造形のアプローチを変えています。版権作品の場合、原作者様の希望やこだわりをお聞きして仕上げていくことも多いですね。どちらの場合でも良い作品に仕上げたい気持ちは同じです!

2.[ASM]シリーズ誕生の経緯

ーー事前にいただいた資料で[ASM]の企画はHaRuさんからの「特大ソフビ企画案」が起点とうかがいました。最初に60cm~70cmという、非常に大きな「ジャンボマシンダー・タイプ」を構想された理由や、そのアイデアに込めた想いをお聞かせください。
「ジャンボサイズ(60cm)」は大小様々な商品があるなかで「一番目立つコレクションの決定版として飾って欲しい!」という思いで製作しました。「ASM ジャンボサイズ デビルマン」は、アニメ版『デビルマン』のジャンボソフビが「70年代当時に発売されていたら?」と想像して全体の造形をまとめていきました。うまくいったと思います!


ーーそんな初期構想から「全高約28cm」という現在のソフビとしてスタンダードなサイズに決定するまでには、どのような経緯があったのか教えてください?
もともと2本柱として構想していたので「ジャンボ」から「スタンダート」に路線変更したわけではないんです(笑)。「ジャンボサイズ」も今後、続きます! スタンダートサイズを26~28cmにしたのは、アニメキャラクターは足が長いので、一般的なスタンダートサイズ(怪獣ソフビなどは全高約22~24cm)にすると小さく見えてしまう。特に『北斗の拳』『怪獣8号』などは体が大きいので28cmで丁度良いボリューム感になりました。

3.[ASM]のコンセプトと造形へのこだわり

ーー[ASMシリーズ]最大の特徴として、シリーズの企画書では「レトロらしいバランス感」と「ソフビのゆるさ(良さ)」を挙げられていました。そんな非常に感覚的なキーワードを、HaRuさんは具体的にどのように解釈し、造形に落とし込んでいるのでしょうか?
コレクションしたい、手に持った感じが良い。そのような感覚が出てくることを大事にしています!

ーーキャラクターの表情やプロポーションで、最もこだわっている、あるいは最も苦心するポイントはどこですか?
キャラクターらしさを活かしつつ、レトロソフビの範囲でまとめ上げることに苦心しています。本来ソフビ人形は、丸みのある柔らかい造形に適していますので、細身のアニメキャラは不向きなんです。例えば首は細くするとソフビで成型できないし、足も細すぎると自立しない。髪のシャープさの再現も難しいポイントですね。そこをキャラクターイメージを損なうことなくアレンジし、ちゃんとソフビ製品化できるようにするのが腕の見せ所です!

ーー『デビルマン』から『幽☆遊☆白書』まで、様々な年代やタッチの作品がラインナップされています。例えば、70年代アニメの持つ独特のラインと、90年代アニメの持つシャープさなど、それぞれの作品が持つ「時代感」をソフビで表現する上で、どのような工夫をされていますか? そしてシリーズとしての一貫性を保つため、ご自身の中で設けている……例えば可動部の分割ライン、塗装の質感など「[ASM]での造形ルール」などあるのでしょうか?
自分がコレクションすると考えた時、70年代の作品には70年代の雰囲気を。90年代の作品には、90年代の雰囲気を出したいと思っています。時代ごとに製造メーカーや作風の違いがありますので、その作品に最も適したデザインになるよう考えていますね。もちろん全体で並べた時にもチグハグにならないよう、バランス感にも注意しています。特にキャラクターの身長を意識して例えば……『幽☆遊☆白書』など、ソフビにも身長差をつけているのがポイントです!

4.今後の展望について

ーーお話しいただける範囲で構いませんので、今後の[ASM]シリーズの展望についてヒントをいただけますか? また今後挑戦してみたい作品ジャンルや、キャラクターなどはありますでしょうか?
好きな作品が多すぎて迷ってしまいますが、少年マンガ、特に『ジャンプ』作品からのセレクトは続けたいですね! 私は今でも『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)を購読していますから(笑)。『チェンソーマン』などの2020年代の作品も積極的にソフビ化していきたいと考えています! ジャンボサイズも第2弾、第3弾とすでに製作中ですのでご期待ください!

ーー最後に、この[ASM]シリーズを手に取る、全国のソフビファン、作品ファンの皆様へメッセージをお願いします。
いままでは依頼された物を製作するというスタイルでしたが、今回は自分でシリーズ構成やデザインを考えるという初めての経験になりました。幸い多くのファンの方にご好評いただきうれしく思います。今後も魅力的なソフビを発表出来るよう、がんばりますのでよろしくお願いいたします!!

©︎ ダイナミック企画・東映アニメーション
©︎武論尊・原哲夫/コアミックス 1983
版権許諾証V05-77M
©︎防衛隊第3部隊 ©︎松本直也/集英社
©︎ 真倉翔・岡野剛/集英社・東映アニメーション
©︎山口貴由(秋田書店)1994
原作/冨樫義博「幽☆遊☆白書」(集英社「ジャンプコミックス」刊)
©︎Yoshihiro Togashi 1990年−1994年
©︎ぴえろ/集英社
©︎ 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト
©︎藤本タツキ/集英社

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