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2023年12月発売開始の[VAG]第37弾についてお聞きしました! 「BABKat」について Ms LUTRA interview

Ms LUTRA
Ms LUTRA (ミズ ルトラ) はビンテージアメリカンでベイビーライクなイラストを得意とするイラストレーターです。
チアフルでカラフルなアニマルイラストの制作を中心にファンシーショップのキャラクターデザインや、オリジナルのドレスなども製作。
2022年よりソフトビニールトイ「BAB Kat」の製作もしています。
https://twitter.com/mslutra
https://www.instagram.com/ms_lutra/

ーーMs LUTRAさんは今回初の[VAG]シリーズへの参加になります。まず最初に参加経緯と感想を教えて下さい。

まずFEWMANYの竹尾さんがソフビ新参者の私を推薦してくださいました。
そもそもずっと個展を開催させて頂いておりましたFEWMANYの担当者様に私が「ソフビが作りたいのですが、どう製作するのか知りたくて」と圧をかけ続けていて、そこで根負けして下さったFEWMANY様に色々教えて頂けたという経緯があります。
メディコム・トイの赤司様にも嬉しいお声をかけて下さいまして、VAG参戦となりました。恐縮です。

ーー[VAG]については、ご存知でしたか? シリーズに期待している事などあったら教えて下さい。

勿論、昔からFEWMANYなどでちまちま購入させて頂いておりまして、BRIDGE SHIP HOUSEさんやUAMOUさん、最近ではあらいきりこさんなど集めています。
薄給には安いとは言えない高級ガチャ、というイメージがあったので一度逃すと手に入れられない、今思うと惜しい事したな、と思うVAGが沢山あります。
アート方面に完全に振り切っているガチャという大変貴重で重要な換えの効かないVAGだと感じております。
大物作家様に私も混ぜていただけるVAGの懐の広さに感謝しかありません。

ーー今回「BAB Kat」をラインナップされた経緯について教えてください。

まず私の立体作品がほぼBAB Katしかなかったのと、折角評価して頂いたBAB Katなので。

ーー改めて「BAB Kat」のキャラクターをデザインされた時のこだわりや、コンセプトなどを教えて下さい。

ソフトビニールトイのBAB Katを製作する前に、石膏で成形されたプラスターキャットという立体シリーズを製作しておりました。
これは私のコンセプトでもある50年代アメリカンビンテージのベビープランターをイメージしています。
ベビープランターというのは、赤ちゃん誕生のお祝いにお花などを入れて贈り物にされたパステルカラーで彩色された陶器です。
その後、スクイーキートイという、これも同じ時代に作られた赤ちゃんが握ると音が出るおもちゃのデザインをMs LUTRAで再構築したいと考え、デザインしたのがソフビのBAB Katです。ソフトビニールの質感と、スクイーキートイのラバーの質感が似ていたのもあります。
50年代の幼児向けアメリカンイラストをイラストレーターとしてコンセプトの中心にするにあたり、過去のイラストレーターと混同されないように考えたのが頭に大きくしたリボンを乗せるというアイデアです。彼らにとってはリボンは王冠であり、性別を表したものではありません。
また、アニメーション向けではない絵筆のタッチを生かしたイラストの表現を立体に生かす為に、多くのソフビ怪獣のように有機的なボコボコした質感にしています。
お顔は癒し系ではない、賢くてイタズラ心があってわがままな、私が一緒に居て楽しい、気持ちが楽、背中を押してくれる、と思える表情にしています。

ーー作者として「VAG BAB Kat」の原型製作にこだわった造型ポイントなどあれば理由と共に教えて下さい。

BABKatは3DCGで製作したデータを3Dプリンタで出力し、更に上から粘土で形を整えるという手探りの作り方で原型を作っています。 その為、辿々しい粘土の質感などが残っており、実際私も気に入っている質感ではあるのですが、VAGにその辿々しさは要らないと考え、造形師様に綺麗になるように修正をお願いしておりました。

ーーそして完成した「VAG BAB Kat」の原型を見た時の率直な感想を聞かせて下さい。

表面が綺麗になっているのは勿論、お顔を大きくするなどのデフォルメが自然で、とても感動しました。

ーーシリーズは5色あります。色決めの基本コンセプトと、色バリエーションの理由を教えて下さい。

まず、全部並んだ時に綺麗に見えるように意識しつつ、全色違う理由で欲しくなるようにしています。
前職のアパレルで、同じ形で色違いのお洋服が5色くらい出るブランドだったのですが、ちょうどそれと同じような考え方で、並んだ時の美しさ、どんな気分の時にどんな色が欲しいか、お部屋の棚に並べた時の見え方、などを意識しています。ポーリーポケットなどのアメリカントイの隣に置いて違和感の無いような感じにしたいとも考えていました。
1つのBAB Katの中でも、そのBAB Katちゃんが完璧におしゃれした時のコーディネートのイメージで色を考えています。
私の描く動物は自分の毛やヒゲの色を、リボンやビブ(涎掛け)と同じように気分で選べる設定があります。
実は色のひとつひとつに呼び名があります。ミルキートイ、リコリスキャンディ、コットンキャンディ、ゴーストレモンシャーベット、ラベンダーシェイクです。マイリトルポニーやケアベアなどの女児向けアメトイを意識しています。どれがどの名前か是非考えてみてください。

ーーそして完成したソフビサンプルを見た時の完成への手応えなどありましたら聞かせて下さい。

小さくてすごくかわいい!と思うと同時に、結構マニアックな感じにデザインしてしまったな、とも思いました。
なのでどうしてこういったデザインなのか伝わるように、ビンテージ風のコンセプトに合う写真を撮ってInstagramやXに上げています。
沢山反応がいただけたので、伝わったのかなと感じています。

ーー今後もバージョン違いや新キャラクターなどで[VAG]への参加意欲などあれば、ぜひ聞かせて下さい。

実は現在まだ構想状態なのですが新作のウサギの形のソフビを作ろうと3DCGでデザインをしています。
何年かかかるかもしれませんが、この新作ソフビがかっこよく仕上がったら是非お呼びいただけますと嬉しいです!

ーーー最後に「VAG BAB Kat」を楽しみに待つファンへのメッセージをお願いします。

私の考えるおしゃれなデザインに仕上げて頂いております。
是非手に入れたら飾ったり、連れ回したり、楽しく遊んであげてください!

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