↑「THE MINORITY MAI NAGAMOTO SOLO EXHIBITION」のメインビジュアル
これまでsofvi.tokyoでも幾度となく各アーティストの個展で紹介してきたギャラリィ&カフェ・山猫軒。2015年にここを舞台に開催された「-AYAKO TAKAGI & MAI NAGAMOTO EXHIBITION- NOSTALGIE」で紹介したので覚えている方も多いのでは? そんな自然の中にあり都会に疲れた時にちょうどいい山猫軒が今年30周年を迎えた。それを記念して親交ある画家・ナガモトマイ氏が特別企画として2017年6月2日〜25日まで「ナガモトマイ個展 ”ソコに在るモノ”」を開催。ナガモト氏といえば、画家でありながら親交あるT9G氏たちとの縁からソフビ製作も積極的に行っておりsofvi.tokyoでもお馴染み。ちなみに個展としては、昨年6月に初の海外展示となった台湾の「THE MINORITY」以来となる。山猫軒は週末金〜日のみの営業のた実質12日間という短い展示となったが、ナガモト氏はソフビ「怪獣と子供の国 怪獣INNOCENT」のカスタムやミニ「子供CORE」の展示販売に始まり、絵も2017年の新作はもちろん、過去の作品も多数展示し、さながら氏の近年の集大成的な内容で山猫軒の30周年をお祝いした。そんな展示の模様と山猫軒の雰囲気をレポート。今回の個展タイトルである「”ソコに在るモノ”」とは、色んな意味がありそうだが、ぜひそれを感じ取ってほしい。また山猫軒は、本当に落ち着くので、都会の生活に疲れたら訪れてみることをお勧めします!
↑「怪獣と子供の国 怪獣INNOCENT」のカスタム。ナガモト氏によれば「色んな色を重ねて消しての繰り返しで、自分らしく出来た彩色です。去年一昨年とソフビという立体物を通じて、絵で色んな事に挑戦できたことで、絵の大切さがよりよく分かりました」という
↑いつもは「怪獣と子供の国 怪獣INNOCENT」に付属するミニの「子供CORE」はお手頃値段で別売りされていた
■2017年作品
↑中央の大きな作品は「白の叫び〜core」、右下の怪獣は「innosent」だ。ちなみに左下はナガモト氏の自画像とのこと(笑)
↑2017年の作品「怒〜angear」。この絵の脇にナガモト氏のコメントが置かれていたので紹介。「『怒』 私は感情の中で怒が1番大切な気持ちだと考えています。とても疲れる気持ちだから。見ないように、または見て見ぬふりをしてしまう気持ちだと考えるからです。怒りを見つめるのは苦しいです。痛みには慣れるけど怒りの苦しさには、なかなか慣れることはできません。もっともっと見つめて作品ではきだしていきたいです。色にするとキレイですから。感動の美しさを信じたいです」
↑左は2017年作品「深海のヒマワリ」。右の「赤い糸」は2012年の作品
■過去の作品
↑いずれも2012年作品。左から「ヤマが汚れた姿」「雑草を狩る人」「ヤマのカミサマ」