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『ゴジラ』シリーズを始め特撮美術を支えた「生誕100年特撮美術監督 井上泰幸展」開催!


樋口真嗣監督によるメインビジュアル


『空の大怪獣ラドン』(1956年公開)より福岡・岩田屋周辺ミニチュアセットのメイキング写真
© TOHO CO., LTD.


『怪獣島の決戦ゴジラの息子』(1967年公開)より「ゴジラ対クモンガ」イメージボード
© TOHO CO., LTD.


『怪獣総進撃』(1968年公開)より月面基地イメージボード
© TOHO CO., LTD.


『ゴジラ対ヘドラ』(1971年公開)より「ヘドラ」デザイン画
© TOHO CO., LTD.


『緯度0大作戦』(1969)より「万能潜水艦アルファ号」デザイン画
© TOHO CO., LTD.

1954年公開の『ゴジラ』ほか、日本映像史を語るとき、決して外せない「特撮」の領域で大きな足跡を遺した特撮美術監督・井上泰幸氏(1922年〜2012年)の個展が、2022年に生誕100年を迎えたことを記念し、東京都現代美術館で開催される! 井上氏は特撮の神様・円谷英二氏のもと『ゴジラ」(1954年公開)から特撮美術スタッフとしてそのキャリアをスタート。以降、デザイナー&特撮美術監督として、特撮映画を始め日本映画やTVにおいて
重要な作品を数多く手がけ、映像文化を支えてきた。本展では、そんな井上氏の遺したスケッチ、デザイン画、絵コンテ、記録写真などの貴重な資料を始め、撮影で使用されたミニチュアやプロップ、当時を再現したミニチュアセットなどの展示を通して、そのひとりの作家・作り手としての井上氏の功績を紹介しながら、日本の特撮映像史を俯瞰することで次世代に向けて創造的なインスピレーションを喚起することを目指すという!
今回は井上氏が関わった、1954年公開の『ゴジラ』を始め『空の大怪獣ラドン』『キングコング対ゴジラ』『海底軍艦』『ウルトラQ』『フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ』『日本海大海戦』『ゴジラ対ヘドラ』『日本沈没』『惑星大戦争』『ゴジラ』 (1984年公開)『連合艦隊』『竹取物語』などからスケッチ、デザイン画、絵コンテ、記録写真や資料、完成映像、撮影で使用されたミニチュアやプロップほか作品点数約500点を展示予定。また井上氏の愛弟子だった特撮研究所の三池敏夫氏が『空の大怪獣ラドン』(1956年公開)で知られる西鉄福岡駅周辺のミニチュアセットをアトリウム空間に再現しているのだ。そこではぜひ特撮映画に参加するような気分で記念撮影を楽しみつつ、当時の特撮現場の空気を体感できるのでチェック!
またソフビ的に言うと「デザイン版ヘドラ」など、各メーカーから「○○デザイン版」といった謳い文句で怪獣ソフビのバリエーションが発売されることが多いが、その源泉ということから、その大元のひとりとなる井上氏の美術をその目で確認できるチャンスなので見逃せないのだ! 会期も2022年6月19日までと長く、会期中は関連イベントなどもあるため、タイミングを見て1度ぜひ訪れてみることをお勧めします!


井上泰幸氏。アルファ企画にて/1994 年 撮影:斎藤純二

■Profile
特撮美術監督・井上泰幸■1922年〜2012年。福岡県古賀市出身。第2次世界大戦従軍から負傷して戻り、紆余曲折を経て日本大学芸術学部に籍を置く。そしてバウハウス(1919年のドイツに設立された工芸、写真、デザインなどの美術と建築に関する総合教育を行った学校であり、その流れを汲む合理主義的、機能主義的な芸術)に学んだ山脇巌氏に師事し、東宝で円谷監督のクリエーションを実装する劇的な人生を送り、東宝では渡辺明氏に続いて2代目の特撮美術監督として、重要な役割を果たす。東宝から独立後、アルファ企画を設立し、国際的にも高く評価された数多く作品に関わる。

「生誕100年特撮美術監督 井上泰幸展」
2022年3月19日(土)〜2022年6月19日(日)
10時〜18時(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日:毎週月休(2022年3月21日は開館)、2022年3月22日
会場:東京都現代美術館 企画展示室 地下2F 〒135-0022 東京都江東区三好4-1-1
観覧料:一般1,700円、大学生・専門学校生・65歳以上1,200円、中高生600円、小学生以下無料
チケット詳細はこちら
問合せ先/https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/yasuyuki-inoue/
TM & © TOHO CO., LTD.
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